Socket P対応のモバイル向けCPUが搭載可能なノート型ベアボーンを積極的に展開しているMSIから、今度はGPUに“GeForce 8400M G”を搭載する「MS-1636」が発売された。
本製品は、チップセットに“PM965”+“ICH8-M”を搭載する15.4インチWXGA液晶(最大解像度1280×800ドット)採用のノート型ベアボーン。やはり同社から販売中のSocket P対応ノートベア「MS-1637」のビデオ機能強化モデル……と言いたいところだが、採用GPUの“GeForce 8400M G”(ビデオメモリ256MB/コアクロック400MHz)は“GeForce 8M”シリーズの最下位モデルにあたる。「MS-1637」で採用されている“GM965”統合のVGA機能では満足できず、もう少し性能が欲しいというユーザー向けとなるのだろうが、ビデオカードメーカーでもあるMSIだけに思い切って3Dゲームがまともに動きそうな“GeForce 8600M GT/GS”あたりの上位モデルを採用してもらいたかったというのが正直なところ。……と思っていたら、やっぱりありました。GPUに“GeForce 8600M GT”(ビデオメモリ512MB)を採用する「MS-163A」という製品もラインナップされている。国内で発売されるかどうかは不明だが、ゲーム用途も視野に入れているユーザーならこちらの登場を期待したいところだろう。
その他のスペックは「MS-1637」と同じ。スリムタイプのスーパーマルチDVDドライブやPCI Express Mini Cardスロット、130万画素のCMOSウェブカメラなどを標準搭載。付属の専用リチウムイオンバッテリーは6cell/4400mAhで、本体サイズは358(W)×259(D)×33(H)mm。サポートCPUはFSB800MHzの「Core 2 Duo T7100/7300/7500/7700」。メモリはDDR2 SO-DIMM×2(DDR2-533/667、2GBまで)で、HDDは2.5インチ9.5mm厚のSerial ATA対応を1基搭載可能。サポートOSがWindows Vista Home BasicとWindows Vista Home Premium(いずれも32bit版)のみとなる点も変らない。価格はT-ZONE.PC DIY SHOPで10万4480円となっている。