ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)(以下ガンホー)は4日、任天堂(株)の携帯ゲーム機『ニンテンドーDS』用に『ラグナロクオンラインDS』など3タイトルのソフトを発表し、家庭用ゲーム機市場への参入を発表した。
ガンホーは従来、パソコン用のMMORPG(大規模マルチプレイヤーオンラインRPG)タイトルを中心に、パソコン用オンラインゲームや携帯電話向けゲームなどの事業を展開していた。しかし、従来より家庭用ゲーム機市場への参入も表明しており、今回の発表で参入が実現したことになる。
発表されたタイトルはいずれもニンテンドーDS用で、同社が得意とするオンラインRPGから、急激に市場が広がっている教養ソフトまで、バラエティーに富んだラインナップとなっている。
- 『さかなと遊ぼう!アクアゾーンDS~海水魚~』
- パソコン用で根強い人気を誇る熱帯魚飼育ソフトのDS版。タッチペンを使って飼育が可能。2007年12月発売予定。価格未定。
- 『假屋崎省吾監修フラワーアレンジメントDS』(仮称)
- 華道家の假屋崎省吾氏監修による、生け花を学ぶ教養ソフト。2008年発売予定。価格未定。
- 『ラグナロクオンラインDS』
- Windows用MMORPG『ラグナロクオンライン』の名を冠したゲーム。詳細は未公表。2008年発売予定。価格未定。
特に注目されるのは、ラグナロクオンラインDSであろう。オリジナルの『ラグナロクオンライン』はWindows用のMMORPGであるが、ラグナロクオンラインDSがどのようなゲームになるかは、現時点では公表されていない。もし、(株)スクウェア・エニックスのMMORPG『ファイナルファンタジーXI』のように、異なるプラットフォームのプレイヤーが同一の仮想世界内で遊べるクロスプラットフォームタイプのゲームになるのであれば、世界で初めてプラットフォームに携帯ゲーム機を加えたMMORPGということになる。
しかし、ゲーム中は常時インターネットに接続している必要のあるMMORPGを、そのまま携帯ゲーム機に持ち込むのは難しい面もある。そのため、Windows版とはまったく異なるゲームとなる可能性も否定できない。