ワイドワークからT&T製の60mm角ファン4製品と、70mm角ファン4製品の計8製品が登場した。製品の厚さは10mmと15mmの2タイプがあり、それぞれ“超静音”と“高速”の2種類がラインナップされている。60mmや80mm角のファンはよく見かけるが、70mm角ファン(しかも薄型)は非常に珍しい。
T&T社製のファンは型番でファンの回転数がだいたい把握できる。回転数の一番低いモデルが“TL”。以降“LL”→“L”→“M”→“H”という順番で回転数が上がっていき、一番回転数の高いモデルが“HH”となる。これを知っていれば静音向け、冷却向けなど、購入しようとしているファンがどういう位置づけなのかが理解できるだろう。
それを踏まえて製品を見ていこう。今回発売されたのは60mm角ファンが、10mm厚の「6010HH12S」と「6010TL12S」、15mm厚の「6015HH12S」と「6015LL12S」の4製品。70mm角ファンが、10mm厚の「7010HH12C」と「7010L12S」、15mm厚の「7015M12S」と「7015TL12S」の4製品となる。
全ての製品でスリーブベアリングが採用されており、コネクタは3ピン(パルスセンサ適応)となっている。それぞれのファンのスペックは以下の表の通り。価格はCUSTOMで全8製品均一で1380円。
ちなみにショップによると、70mm角ファンは初期のSocket 478対応CPUクーラーなどでよく使用されているとのこと。ちょうどSocket 478対応CPUクーラーに搭載されたファンの寿命は尽きる頃かもしれない。ニッチな製品だが、いいタイミングで登場したといえよう。だが、超静音タイプはともかく、高速タイプの騒音値はかなりの数値だ。これを導入するのは、冷却を重視するサーバー用途などに限られるだろう。願わくば、標準タイプ(型番でいうと“L”や“M”)も登場してくれれば、PCを家庭で使用する一般ユーザーにはありがたい。
型番 | サイズ | 回転数 | 風量 | 騒音値 |
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「6010HH12S」 | 60×60×10mm | 4800rpm | 18.90CFM | 40dB |
「6010HH12S」 | 60×60×10mm | 4800rpm | 18.90CFM | 40dB |
「6015HH12S」 | 60×60×15mm | 5400rpm | 26.11CFM | 44dB |
「6015LL12S」 | 60×60×15mm | 2200rpm | 10.47CFM | 20dB |
「7010HH12C」 | 70×70×10mm | 4400rpm | 29.36CFM | 39dB |
「7010L12S」 | 70×70×10mm | 2600rpm | 18.94CFM | 25dB |
「7015M12S」 | 70×70×15mm | 3200rpm | 26.89CFM | 31dB |
「7015TL12S」 | 70×70×15mm | 1400rpm | 12.29CFM | 19dB |