「契約してみるか」ユーザーの背中押す施策と言えるかも
冷静に考えてみると「楽天改悪だ」と叫んで、楽天経済圏を飛び出したとしても、これまでの楽天のようにポイントをザクザク付与してくれる経済圏は皆無に等しい。
「海外ラウンジが5回しか無料にならないとはけしからん」と声高に叫んでいる人は、実際、年間5回以上、海外ラウンジを利用している人なのか。
そもそも、そんなに毎年頻繁に海外に渡航しているような人は、どこかの航空会社の上級会員であることがほとんどであり、アライアンスのラウンジに出入りできるはずだ。筆者も年間10回近く海外取材に行っているが、そのほとんどがアライアンスのラウンジを使っており、プライオリティ・パスのお世話になるのは年に1〜2回といった程度だ。確かに格安航空会社をメインに利用している人や、乗り継ぎでラウンジを利用すれば往復で4回分、消費してしまうので影響がある人もいるかもしれない。
楽天グループはこれまで、楽天市場での送料を改革したことで出店者が反発したり、楽天モバイルでもゼロ円プランを廃止したことで、大炎上したことがあった。
ただ、そうした危機、反発に対しても三木谷浩史会長はどこ吹く風で乗り切った経緯がある。今回のSPUの改定は、いまだに楽天経済圏にいるが楽天モバイルを契約していないドコモ、au、ソフトバンク、MVNOユーザーにとって「いよいよ、契約してみるか」という背中を押す施策と言えるかもしれない。
この連載の記事
-
第200回
トピックス
楽天モバイル 契約は絶好調だが、黒字化にはテコ入れが必要だ -
第199回
iPhone
アップル新型「iPad Pro」実物を見たら欲しくてたまらなくなった -
第198回
トピックス
ドコモ新社長は“経済圏”拡大より、ネットワーク品質とショップ網の再構築を最優先すべきだ -
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す - この連載の一覧へ