楽天プレミアムカードなどの条件は「改悪」だった
今回の改定はザックリ言えば「楽天モバイル強化」といえる内容だ。
そもそもSPUとは楽天グループ内の様々なサービスを複数、利用することで、ポイント付与率がアップするというものだ。「楽天経済圏」として、ユーザーが楽天グループが提供する様々なサービスを利用することで、ポイントがザクザク貯まるというのが魅力であった。
今回の改定により楽天モバイルのユーザーであれば、毎日、5倍のポイントが付与されるようになる。これまでの楽天モバイルユーザーはダイヤモンド会員なら4倍、それ以外なら3倍となったような会員のランク付けに応じた倍率であったが、これが「楽天モバイルユーザーなら等しく、全員毎日5倍」に変わったのだ。
また、楽天モバイルのキャリア決済においては0.5倍から2倍に変更、固定インターネット回線の楽天ひかりや、ホームルーターのRakuten Turboに関しては1倍から2倍に強化されている。
ただ、ネット上で「改悪」だと叫ばれているのが、ポイント付与の上限だ。
楽天モバイルではこれまで獲得上限ポイントが7000ポイントだったのが、2000ポイントに下がっている。キャリア決済も5000ポイントが1000ポイント、楽天ひかりとRakuten Turboも5000ポイントから1000ポイントに減額だ。
楽天プレミアムカードに至ってはこれまで1万5000ポイントの獲得上限が、5000ポイントまでに減らされている。また、ポイント以外でも楽天プレミアムカードは海外や国内の空港においてラウンジが無料で使える「プライオリティ・パス」を提供しており、これがこれまで使い放題だったのが、2025年以降は年間5回まで無料という回数制限がついてしまった。
楽天カードでは、さすがに改悪で申し訳ないと思ったのか、年会費の返金を受け付ける体制も整えたほどだった。
この連載の記事
-
第201回
スマホ
ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった -
第200回
トピックス
楽天モバイル 契約は絶好調だが、黒字化にはテコ入れが必要だ -
第199回
iPhone
アップル新型「iPad Pro」実物を見たら欲しくてたまらなくなった -
第198回
トピックス
ドコモ新社長は“経済圏”拡大より、ネットワーク品質とショップ網の再構築を最優先すべきだ -
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは - この連載の一覧へ