このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

業界人の《ことば》から 第453回

パソコンの使い方が分からないなら、家族で自己解決を……!?

40年の節目を向かせた富士通のパソコン、手放しで喜べない理由

2021年10月04日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

家族で自己解決してください……!? 離れた暮らしを近づける効果も

 「高齢者をはじめとするデジタル苦手さんをサポートする方法はいろいろあるだろう。これまでは、そのゴールに向けて、ふくまろを活用し、魔法使いのように、できることはすべてやることを目指してきたが、その一方で、家族にも協力してもらうことで、サポートできるのではないかと考えた。今回の『ふくまろおしえてサービス』は、離れて暮らす家族とパソコンを一緒に楽しむためにはどうするか、といったことを見つめなおした結果、生まれたサービスでもある」とし、「目指しているゴールは、パソコンを活用してもらうために、またユーザーの困りごとを解決するために、なにができるかという点。困りごとを解決するために手段を変化させたものであり、その点では、ふくまろの大きなフェーズチェンジともいえる」と語る。

 もちろん、ふくまろのそのものも、継続的に進化することになる。

 「将来的には、パソコンでなにかをやりたいといった場合には、ふくまろが、パソコンの代わりに作業を行ってくれることも目指したい。そして、ふくまろが家族の一員になるという目標もある。未来は、パソコンというハードが無くなり、UIだけが残ることになるかもしれないが、そうした時代においても、目に見えるものとして、ユーザーを助けるのがふくまろである。ITがどんなに進化しても、最高の魔法使いとして、助けることができるパートナーでいられるように成長させたい」とする。

 40周年の節目に、パソコンをより便利に、簡単に使うことでき、「パソコンは難しい」と言われることがない世界を作るための新たな一歩がはじまった。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ