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セキュアで円滑なコミュニケーションを実現

理化学研究所がSlackを導入、セキュリティー確保と業務効率化を目指す

2021年03月25日 17時00分更新

文● ASCII

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理化学研究所 公式サイト

 Slack Japanは3月25日、理化学研究所が4月よりSlackの利用を開始すると発表した。理研の役職員などおよそ6000名を対象に導入する。

 理研では、セキュリティーの確保と業務効率化を目指したICT戦略を2019年度に策定。従来からのコミュニケーション手段であるEメールは、誤送信やSPAMメール、ウイルス添付メール、送信元詐称詐欺などのセキュリティーリスクが高いことが課題となっていた。

 さらに、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、働き方へ一層の柔軟性が求められる状況になったことから、クラウドベースで場所を選ばない非同期型の安全なコミュニケーション手段としてSlackが新たに採択された。理研では、以前からラボなどより頻繁にSlackの利用申請が出されており、一部研究室や事務部署では、現場のコミュニケーションツールとして活用されていた。

 また理研では、よりセキュアな情報環境を確保できる認証システムとしてOktaを導入している。Slack導入に際しては、SlackとOktaを連携させて、シングルサインオンでセキュリティーの強化を図れるほか、安全かつ比較的簡単にユーザー管理やチャンネル作成(自動化)ができる点も評価のポイントとなった。

 今回のSlackの導入サポートから定着化については、Slackのサービスパートナーであるアビームコンサルティングが継続的に支援する。ベストプラクティスに基づくコミュニケーション環境の設計、多様な理研の職員がSlackを使って円滑に業務を進めるためのチェンジマネジメントやトレーニングの実施、Slackと他アプリケーションの連携機能の開発など、組織のさらなる生産性の向上をサポートする。

 理研では、Slackの導入を通じて、スムーズで組織横断的なコミュニケーションが活性化され、国内複数拠点にわたる職員や関係者間のやりとりが手軽になることで、これまで実現しなかった所内のコラボレーションが加速することを期待するという。今後は、セキュリティーを維持したかたちで外部パートナーともSlackでシームレスに協業し、Boxなどの各種業務アプリケーションと連携することで、業務の効率化を目指す。

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