スーパーコンピューターで最も利用されているOSはLinux
Think 2019では、レッドハット幹部によるセッションが開催されたり、展示会場入口の一等地にレッドハットのブースが設けられたりといったように、レッドハットの存在感は例年以上だった。
「The Red Hat Way」と題したセッションに登壇したレッドハットのポール・コーミア エグゼクティブバイスプレジデントは、「過去10年間において、エンタープライズのイノベーションの中心にあったのは、Linuxである」と前置きし、
「Linuxは開発環境のプラットフォームとして最も使われており、パブリッククラウドの54%がLinuxである。Microsoft Azureにおいても、多くのユーザーがLinuxを利用している。Linuxは、エンタープライズにおけるイノベーションエンジンだといえる」と位置づけた。
さらに、コーミア エグゼクティブバイスプレジデントは、IBMがエンタープライズシステムに最初にLinuxを採用したベンダーであること、それをきっかけに、約20年間に渡る両社のパートナーシップがあることを示した。またOpenShiftを過去7年間かけてエンタープライズ分野で活用できるように進化させてきたこと、クラウドレディのポートフォリオを過去5年間で取り揃えたことなどを紹介。
95%のユーザーがLinux Containerを活用していることや、エンタープライズクラウドの実現において、Kubernetesが不可欠になっており、ここでもレッドハットが存在感を発揮していることも強調した。
スーパーコンピューターの世界でもLinuxが採用されており、世界の上位3台のうち、2台がLinuxで稼働。上位500位までのスーパーコンピューターのなかで、最も利用されているOSがLinuxになっていることを示してみせた。
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