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COMPUTEX TAIPEI 2018レポート 第11回

アルミの彫刻品? In Winの新作ケースが斜め上すぎてもうムリ

2018年06月06日 00時27分更新

文● 山県 編集●北村/ASCII.jp

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 毎年、奇抜なデザインとコンセプトのPCケースでCOMPUTEX来場者のド肝を抜いてくれるIn Win。今年も期待に応えて、予想の斜め上をいくユニークなPCケース「Z-Tower」を展示していた。

今年もすごいことになっているIn WinのコンセプトPCケース。その名も「Z-Tower」

 「これは一体、なんなんだ」。取材中「Z-Tower」を見た人をしばらく観察していると、皆がポカンとした表情で眺め、それからスマホを手に取り撮影していく。渦巻状のアルミパネルを8枚組み合わせたという本体は、内部のアルミフレームに搭載されたパーツ類が見えなければ、とてもPCケースには見えない代物だ。

らせん状のアルミパネルを結合。エアフロー対策は万全、というか内部はスケスケ

 担当者によるとデザインコンセプトは「気」。地上から立ち上る「気」が「天に向かって延びていく様子をイメージしたのです」と語る。ここは美術館なのかと勘違いする製品解説だが、あながち間違ってはいない。「Z-Tower」は、芸術作品として見てほしいという。

 使用するアルミパネルは1枚1枚が鋳造されたもの。ケース全体重量は40kgを軽く超えるもので、間違いなくショップからのお持ち帰りは不可能だ。

1枚のアルミパネルでも重量はかなりのもの。組み込みの際はねじ止めされたパネルを外す仕組み

 ちなみに、毎年登場するIn Winのコンセプトケースは、確実に販売される。昨年の話題作で球体型PCケース「Winbot」は、記憶に新しい。それどころか、ジサトライッペイが自腹購入し、先日組み上げたばかり。

こちらはトップパネルの様子。各パネルを結合する役目も果たしている

 気になる価格は、おそらく4300ドル程度の予定。取材に同席したIn Win代理店である株式会社アユートの森田氏は「どうやって売ればいいのか?」と頭を抱えていたが、日本上陸を期待してもいいのではないだろうか。

「アルミの彫刻」と考えてもらえればと語る担当者。決してアルミの塊を買うわけではない

 スペックを忘れないように確認しておくと、マザーボードはE-ATXまで。べイ数は、3.5インチシャドウ×2、2.5インチシャドウ×2、拡張スロットは8。トップ部分に120mmファン×3で360mmラジエーターを搭載可能。ビデオカードは340mm、CPUクーラーは170mm、電源ユニットは奥行き210mmまで。

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