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同価格帯のレーザープリンターと比較して最大50%のコスト減

HP、セキュリティ強化の企業向けインクジェット「Officejet Enterprise X」

2014年05月15日 22時38分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp編集部

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オフィス向けインクジェット複合機の「HP Officejet Enterprise Color MFP X585z」

 日本ヒューレット・パッカードは5月15日、法人向けの新製品として、インクジェット複合機の新シリーズ「HP Officejet Enterprise X」3機種、ミニデスクトップPC「HP EliteDesk 800 G1 DM」、Windows 8.1タブレット「HP ElitePad 1000 G2」「HP Pro Tablet 610 G1」を発表した

オフィス向けインクジェットプリンター
「HP Officejet Enterprise X」シリーズ

オフィス向けインクジェット複合機「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」

 オフィス向けインクジェットプリンター「HP Officejet Enterprise X」シリーズは、複合機の「HP Officejet Enterprise Color MFP X585f」「HP Officejet Enterprise Color MFP X585z」、プリンターのみの「HP Officejet Enterprise Color X555dn」をラインアップする。

 毎分約70枚の印刷スピードや、同価格帯のレーザープリンターと比較して最大50%のコスト減を謳うなど、既存のオフィス向けインクジェットプリンター「HP Officejet Pro X」シリーズの特徴を引き継いでいる。Officejet Enterprise Xシリーズでは、印刷ジョブの暗号化や、PIN入力機能による暗証番号プリント、ユーザー認証機能など、セキュリティーやデータ管理機能が強化されている。

 複合機のMFP X585f、MFP X585zは、操作部に8インチのカラータッチタッチパネルを採用。シリーズのフラッグシップモデルX585zは、引き出し式キーボードやADF使用時の超音波重層検知機能「HP EveryPage」を搭載する。いずれも、給紙トレイ、スタンド、廃インクボックス、インクカートリッジなどのオプションが用意される。

 直販価格は、X585fが30万240円、X585zが35万4250円。プリンターの「HP Officejet Enterprise Color X555dn」は15万9840円。いずれも5月29日に発売する。

Officejet Enterprise Xシリーズは、中規模オフィス向けの低コストと大企業向けのセキュリティ機能を実現したという。

 同社はOfficejet Enterprise Xシリーズを、コピー機・レーザー複合機とオフィス向けインクジェットの中間として位置づけている。プリンティングビジネス本部 本部長 中原和洋氏は「SOHO/SMBから大企業の支店・部門などに向けた製品として、新たな市場を開拓したい」とコメントした。

コンパクトなデスクトップPC「HP EliteDesk 800 G1 DM」

「HP EliteDesk 800 G1 DM」

 EliteDesk 800 G1 DMは約幅34×奥行き177×高さ175mmのコンパクトなデスクトップPC。CPUはCeleron/Pentium/Core i3/Core i5/Core i7から選択できる。HDDの暗号化、デバイスのアクセス制限、パスワード管理などのセキュリティ機能を同一GUIで利用できる「HP Client Security」を標準搭載する。

 VESA規格のモニターマウントキットや、デスクの天板下へ収納する「HP Quick Release」などのオプションが選択可能で、オペレーター用の端末や店舗のサイネージ等、省スペース性が求められる場所にも対応できるという。

 発売日は5月15日で、価格はHP Directplusで9万1800円から。

デジタルサイネージやキオスク端末等、限られたスペースへの設置や筐体への組み込みが可能。

LTEに対応する企業向けタブレット「HP ElitePad 1000 G2」

「HP ElitePad 1000 G2」

 ElitePad 1000 G2は、1920×1200ドットの10.1インチIPS液晶を搭載するWindows 8.1タブレット。従来機種「HP ElitePad 900」と比較して、ディスプレーの反射を約12%軽減し、輝度を約8%向上したという。

CPUにはAtom Z3795を採用。Wi-Fiモデルと、KDDI/NTTドコモのLTE通信モジュール搭載モデルの3機種をラインアップする。

 純正オプションとして、バーコードスキャナーと磁気カードリーダーを搭載したリテールジャケット、ElitePadをPOSレジとして利用できるリテールドッグ、指紋認証やスマートカードに対応したセキュリティジャケットなどが用意されている。

 いずれも6月下旬発売予定で、価格はWi-Fiモデルが7万4520円、KDDI/ドコモモデルが12万3120円。

「HP Pro Tablet 610 G1」

 Windows 8.1タブレットの低価格モデルのPro Tablet 610 G1は、1920×1200ドットの10.1インチIPS液晶、Atom Z3795を採用し、インターフェースはmicroHDMI、microUSB、microSDXCを備える。64bitのAtom Z3794/4GBメモリー/64GB SSDを搭載するモデルと、32bit のAtom Z3775/2GBメモリー/32GB SSDを搭載するモデルの2機種が用意される。

 6月中旬発売予定で、直販価格は5万9400円。

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