ミドルレンジを大幅強化した
NVIDIA GeForceシリーズ
9月13日の22時をもって解禁となったKepler世代の新ミドルクラスGPU「GeForce GTX 660」および「GeForce GTX 650」を搭載するビデオカード。秋葉原では深夜販売も実施された
次にNVIDIA/GeForceシリーズを見ていこう。新アーキテクチャー“Kepler”を採用する「GeForce GTX 680」をいち早く投入したものの、ミドルレンジモデルの投入が遅れていたNVIDIA。現在は「GeForce GT 640」から「GeForce GTX 650/650 Ti BOOST/660/660 Ti」の各GPUを搭載したビデオカードを多数販売している。
ミドルレンジモデルの製品には特徴的な製品も多い。「GeForce GTX 660」搭載の「ELSA GeForce GTX 660 2GB S.A.C」(写真左)や「GeForce GTX 650」採用のビデオカードとしては初のLowProfile仕様となる「ZOTAC GeForce GTX 650 LP 1GB」(写真右)は人気だ
水冷ユニットと空冷ファンを組み合わせたハイブリッド仕様のクーラーを搭載する「GeForce GTX 680」搭載ビデオカード「ELSA GeForce GTX 680 HYBRID」。リファレンス比でGPUの温度を最大で約20度低下、全体の騒音値もピーク時騒音値である約45dBから約25dBまで低下させた
さらにハイエンドモデルの「GeForce GTX TITAN」も2013年2月に登場。シングルGPU最速の製品として発売されると、秋葉原の各社ショップでは完売が相次いだ。予算に糸目をつけない猛者は購入を検討してもいいかもしれない。
各ビデオカードの比較表 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GPU | GeForce GTX 690 |
GeForce GTX TITAN |
GeForce GTX 680 |
GeForce GTX 670 |
GeForce GTX 660 Ti |
GPUコア | GK104 | GK110 | GK104-400 | GK104-325 | GK104 |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm |
CUDA プロセッサー数 |
1536基×2 | 2688基 | 1536基 | 1344基 | 1344基 |
コアクロック | 915MHz | 837MHz | 1006MHz | 915MHz | 915MHz |
ブーストクロック | 1019MHz | 876MHz | 1058MHz | 980MHz | 980MHz |
メモリー転送レート (相当) |
6008MHz | 6008MHz | 6008MHz | 6008MHz | 6008MHz |
メモリータイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 |
メモリーバス幅 | 256bit×2 | 384bit | 256bit | 256bit | 192bit |
メモリー容量 | 2048MB×2 | 6144MB | 2048MB | 2048MB | 2048MB |
最大消費電力 | 300W | 250W | 195W | 170W | 150W |
補助電源 コネクター形状 |
8ピン+8ピン | 8ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン+6ピン | 6ピン+6ピン |
GPU | GeForce GTX 660 |
GeForce GTX 650 Ti BOOST |
GeForce GTX 650 |
GeForce GT 640 |
|
GPUコア | GK106 | GK106 | GK107 | GK107 | |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | |
CUDA プロセッサー数 |
960基 | 768基 | 384基 | 384基 | |
コアクロック | 980MHz | 980MHz | 1058MHz | 900MHz | |
ブーストクロック | 1033MHz | 1033MHz | --- | --- | |
メモリー転送レート (相当) |
6008MHz | 6008MHz | 5000MHz | 1800MHz | |
メモリータイプ | GDDR5 | GDDR5 | GDDR5 | DDR3 | |
メモリーバス幅 | 192bit | 192bit | 128bit | 128bit | |
メモリー容量 | 2048MB | 2048MB | 2048MB | 2048MB | |
最大消費電力 | 140W | 134W | 64W | 65W | |
補助電源 コネクター形状 |
6ピン | 8ピン | 8ピン | --- |
AMD/NVIDIAともにいつ買ってもOK
豊富なラインナップから好きなモデルを選ぼう
ここまで、2013年4月時点での最新ビデオカードについて紹介してきた。AMD/NVIDIAともに新製品は少ないものの、その分ラインナップは充実し価格もこなれている。他のパーツ類に比べて、比較的為替相場の影響が少ないのもうれしい。
ビデオカードにいくら予算を割くかはユーザー次第ながら、それぞれ価格に見合ったモデルが充実している。しばらくは新世代GPU登場の話もなさそうな気配だけに、購入予定の人は迷っている時間がもったいない。スパッと買ってしまうのが賢い選択と言えそうだ。
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