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「東芝スマートクライアントマネージャー」を搭載

IBM協力のセキュリティ&節電ツールを法人向けdynabookへ

2012年08月23日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 8月22日、東芝は消費電力量を管理して節電設定が行なえるクライアント管理ツール「東芝スマートクライアントマネージャー」(TSCM)を搭載した企業向けdynabookシリーズを、カスタムメイドメニューにて9月上旬より販売開始すると発表した。

「東芝スマートクライアントマネージャー」の構成

 東芝スマートクライアントマネージャーは、IBMのIT管理ソフトウェア「Tivoli Endpoint Manager」の技術に、東芝のセキュリティ技術と省電力技術とを連携させ、生産性を落とすことなく、セキュリティ運用管理消費電力管理を実現するというクライアント管理ツール。

 セキュリティ運用管理においては、起動時にサーバーと通信し、認証されない限り起動しないよう制限できる。盗難されたdynabookや許可なく持ち出されたdynabookの起動を予め禁止することも可能だ。さらに、OSが改ざんされても、ハードウェアの起動制御により不正利用を防ぐため、強固なセキュリティ運用を実現する。

 そのほか、状況に応じて、USBへのコピーや印刷の制限といったセキュリティーポリシーも柔軟に設定できる。これは東芝スマートクライアントマネージャーが、単な るソフトウェアによる起動制御ではなく、ソフトウェアと自社開発BIOSを組み合わせた、dynabookならではの起動制御によるためだという。

 もう一方の消費電力管理では、企業内で使われているdynabookの実消費電力を計測して見える化。電力ピーク時にAC電源からの電力供給を止めてバッテリーで稼働させるなど、節電を意識した省電力ポリシーを状況に応じて適用できる。これは、OSが理論値から算出する消費電力量ではなく、ハードウェアが測定する正確な消費電力量をサーバーに送信するプログラムをdynabookの自社開発BIOSに実装したことで実現しているという。

 東芝スマートクライアントマネージャーが動作可能なPCは、dynabook Satellite B652/B552/B452シリーズ、dynabook R752/R742/R732シリーズ。いずれの機種も東芝スマートクライアントマネージャー搭載の有無を選択できる「カスタムメイドメニュー」にて提供する。

「東芝スマートクライアントマネージャー」が対応するdynabook

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