3月15日、フルノシステムズはインターネット回線のない会場でも無線LANによるデジタルサイネージを可能にするプラットフォーム「AirSignage(エアサイネージ)」を発表した。
AirSignageの中核となのが「エアサイネージサーバ」で、設置場所の半径30~100m以内が無線LANエリアとなる。そのエリア内でスマホなどからサイネージサーバーにアクセスすることで、コンテンツを閲覧できる。エアサイネージサーバをネットワークに接続しておく必要はなく電源のみで動作可能で、業務用無線LANで養った帯域コントロールの技術により、同時に約100台の端末が接続できるという。
コンテンツは、事前にエアサイネージサーバに格納しておく。配信できるコンテンツは、HTMLベースで作成されたテキストと画像情報、さらに、動画やPDFファイルなどをダウンロードさせることも可能だ。将来的には、エアサイネージサーバ内のデータベースソフトを起動させることで、アンケート情報などを一時的に保管し、ユーザーとやり取りできるインタラクティブな活用方法も想定する。
これらの技術により、ショップや飲食店では割引クーポンやサービス情報、空港ロビーや映画館などの待合現場ではメンバー向けの特別コンテンツや専門メディアのコンテンツ提供などが実現できる。さらに、セミナー会場やイベント会場で、レジメや製品カタログ、資料などをダウンロードさせるなど、プッシュしたい情報を配信することも可能だという。
AirSignageの価格はオープンで、4月中旬に販売予定だ。