ファイルサービスから役割を追加してみた
それでは正攻法で、サーバーマネージャーからファイルサーバーの構築をしてみた。まずはサーバーマネージャーの左画面から「役割」を選択する。右の画面表示が切り替わるので、「役割の追加」をクリックする。
これで「役割の追加ウィザード」という画面が表示される。「次へ」ボタンを押して、あとはウィザード通りに設定を進めていく仕組みのようだ。
サーバーの役割を選択する画面が表示されるので、「ファイルサービス」にチェックを付けて「次へ」をクリックすると、ファイルサービスの概要を説明する画面に切り替わる。説明文を読んでみると、「ファイルを企業ネットワーク経由で複数のユーザーが共有できます」との一文を発見。間違いなさそうなので「次へ」をクリックした。
そして表示されたのは「役割サービスの選択」画面だ。ファイルサーバーにチェックが入っていて、画面右には共有フォルダーを管理する機能であるとの説明がハッキリと書かれている。
なお、ユーザーのHDD占有率などをレポート出力できる「ファイルサーバーリソースマネージャー」やデータアクセスの高速化が見込める「ネットワークファイル用BranchCache」など、そのほかの機能も同時にインストールできる。
もちろん、これらは後から追加することも可能なので、今回は純粋にファイルサービスのみをインストールして先に進んだ。
「次へ」をクリックすると、インストールする役割と役割サービスの確認画面が表示されるので「インストール」をクリック。インストールの進行状況が表示され、最後に結果画面が表示されれば、サーバーサービスのインストール作業は完了だ。
あとは、前ページと同様にフォルダーを作成し、共有の設定を施すだけでファイルサーバーは完成した。
こうしてサーバーマネージャーからのファイルサーバー構築をしてみたが、直接共有フォルダーを作成したときとの違いは、共有フォルダーを全て削除してもファイルサービスは消えないということだけだった。
僕 「しかし、何をするにも役割の追加が必要ってゆーのは面倒ですね。最初から全部使えるようにしてくれればいいのに」
社長 「わざとそういう仕組みにして安全性を高めているんだよ」
僕 「わざと……ですか?」
社長 「搭載している機能に対して、システム管理者のセキュリティ設定が甘かったり、脆弱性が発見されたりしたら、攻撃者はそこを狙ってくるでしょ? 機能が多いってことは、そういう危険性が高くなるのと一緒なんだよ。」
僕 「なるほどー!」
社長「なるほどー、じゃなくて、頼むから無闇にいろんな機能をインストールしないでね……。サーバーをネット上に公開していましたとかシャレにならないから……」
サーバー管理は、僕が思っていた以上に責任が重い仕事らしい。
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