省スペース性は魅力的!
実際にモニターマウントキットに、6005 Pro USと液晶ディスプレーを装着してみた。まず、液晶ディスプレーのVESA規格対応のネジ穴にマウント用の金具の片方を取り付け、モニターマウントキットに装着する。
次に6005 Pro USを取り付けるために、モニターマウントキットの裏側の鉄板をはずし、金具を裏側からネジ止めする。そしてもう片方の金具を6005 Pro USにネジ止めして、モニターマウントキットに装着すれば完了だ。
ここまでの作業時間はおおよそ15分。プラスドライバー1本で取り付け作業は終えられた。
机の上におくと、やはり一体型PCのように省スペースで、机上を広く使える。PC本体と液晶ディスプレーを支えているモニターマウントキットは頑丈で、タイピング時にグラグラしなかったのも好印象だ。
ただディスプレーサイズの選択には若干注意したい。今回利用した22型ワイド液晶ディスプレーでは、液晶の裏に大きく手を回さないと筺体前面/背面の各種ポートにアクセスできないためだ。USB端子やヘッドフォン端子への抜き差しを頻繁に利用する場合はチェックしたい部分だ。
なお、本製品の筐体容量はわずか4.2リットルと、業界最小レベル(ACアダプターは外付け)。にも関わらず、USB端子を合計10ポート備えている。充実したインターフェースは魅力だが、実際の設置にはアクセス性も考慮したい。
壁掛けPCとしても使える?
6005 Pro USは、液晶ディスプレーの背面だけではなく、オプションの「HP フラットパネルモニタQuick Release」というマウンタを用いて壁などにも設置できる。
オフィスでは、木製の本棚の側面や棚の底面、机の裏面に固定することもでき、設置場所の自由度が高まる。最近では、有線LANのハブなどに強力な磁石が設けられており、スチールラックなどに付けて利用できる。とかく邪魔になりがちなケーブル類を壁面に這わせれば、制限のあるオフィスのスペースも効果的に活用できるのではないだろうか?
これ以外にも大型液晶ディスプレーと組み合わせて、企業の待合室や店頭に設置する用途も考える。デジタルサイネージの一種として、ネット経由でニュースを表示したり、HDD内に保存したPR用の動画コンテンツを再生するといった使い方も可能だろう。
なお、マウンターの金具自体はモニターマウントキットに付属しているものと同じものだ。装着方法も同様で、片方は壁や机に付けて、もう片方は6005 Pro USに付ける。
ただし、壁や机にマウンタの片方を取り付ける場合は、自分で木ネジ(穴のない木材に直接ねじ込むタイプのネジのこと)を用意したほうがいいかもしれない。付属していたネジは細めのミリネジとインチネジで、ネジの螺旋部分の幅が狭く、溝も浅い。そのため、6005 Pro USと液晶ディスプレーの総重量を考えると、若干不安があった。
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