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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第146回

猫撮りで便利! ソニー「HX5V」の3つの魅力

2010年04月02日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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高感度撮影も楽しい!

 次に楽しいのは高感度。だいたい、裏面照射型CMOSセンサー搭載デジカメは、一般のCCDセンサー搭載のデジカメに比べて2倍感度が高い。デジカメはISO感度を上げると画質がどんどん落ちていくのだが、一般のデジカメでISO 800クラスの画質を、ISO 1600でも撮れる、と思えばいい。

 これ、室内で猫を撮るときや、夜や夕方の暗い場所で猫を撮るときにすごく大事なのだ。特にHX5Vは「人物ブレ軽減モード」がいい。相手は人物じゃなくても猫でもいいのだ。

 これを使うと、高感度で高速シャッターで高速連写して、その画像を合成することでノイズを減らしてくれるのだ。だから室内で望遠で撮っても問題ないのである。

うちの「かふか」を望遠で。なんとISO 3200で1/125秒で撮影したのだが、「人物ブレ軽減モード」のおかげでこのクオリティ(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

うちの「かふか」を望遠で。なんとISO 3200で1/125秒で撮影したのだが、「人物ブレ軽減モード」のおかげでこのクオリティ(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

 猫が動いてないときは、「手持ち夜景モード」もよく使う。これは感度を抑えつつ、連写して合成し、きれいな写真に仕上げてくれる機能。前ページの冒頭の写真がそうだ。実は室内の暗い部屋で寝てる猫なんだけど、白い猫でホワイトバランスを合わせ、手持ち夜景モードで撮った。室内とは思えないくらいきれいに撮れている。

 最後に広角と望遠の話。広角側は25mm相当。だから膝に乗った猫を撮ってもOK。

広角で撮った膝乗り猫。広角なのでちゃんと猫の全身を撮れます。とある珈琲豆屋さんの猫だが、あっという間に膝に乗ってきてびっくり(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

広角で撮った膝乗り猫。広角なのでちゃんと猫の全身を撮れます。とある珈琲豆屋さんの猫だが、あっという間に膝に乗ってきてびっくり(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

 10倍ズームなので望遠側は250mm相当。だから近寄れない猫もそれなりにOKだ。

西新宿裏通りで偶然見つけた黒猫。警戒していて近づけそうになかったので遠くから望遠で(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

西新宿裏通りで偶然見つけた黒猫。警戒していて近づけそうになかったので遠くから望遠で(2010年3月 ソニー Cyber-shot DSC-HX5V)

 これだけデジタルならではの面白さが詰まったデジカメはなかなかない。多少の欠点に目をつぶっても、毎日持ち歩きたくなるのである。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は2010年4月9日掲載予定



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