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表示形式をマスターしてExcel仕事をスムーズに! 第2回

数値、通貨、会計の3つが鍵 Excel表示形式をマスター

2009年05月01日 09時00分更新

文● 尾崎裕子、アスキー・ドットPC編集部

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桁数の多い値を、見やすく千円単位で揃えたい

 値の大きいデータは、桁数が多く見づらくなるため、1000以下の細かい数値を省略することがあります。たとえば「1,000,000」の下3桁を省略して「1,000」と表示するような場合です。

数値の桁が大きい場合

数値の桁が大きすぎると、読み間違えや暗算で差額を出すときにミスをしやすい

 予算、合計の値が大きくて分かりづらいため、下3桁を省略して表示したい。(1) 設定したい範囲を選択。「セルの書式設定」画面を開く。


 最初から「1,000」と入力してもいいように思いますが、計算に使うときに支障が出ると困ります。そこで、数値は正しく入力し、表示だけ桁を省略します。これは「ユーザー定義」を使って作成します。

セルの書式設定

セルの書式設定で「ユーザー定義」を選択し、千円単位(3桁)を省略する書式を記述する

 (2) を選択し、(3)[ユーザー定義]をクリック。(4)「種類」に「#,##0,」と入力。最後の「,」がポイント。これで下3桁が非表示になる。[OK]を押して完了。


 なお、「1,000,500」のように1,000未満の値がある場合は四捨五入されます。また、この設定を行なったときは、値を読み間違えることがないように「単位:千円」などの説明書きが必須です。

下3桁を省略した表示例

下3桁が省略されて、差異が読み取りやすくなった

 下3桁を省略して表示される。なお、各セルをクリックして数式バーを見れば、入力したときの数値が表示される。


知ッ得――千円単位よりもさらに高額な(桁の大きな)数値を扱う場合は?

 ユーザー定義で「#,,」とすると百万単位、「#,,,」とすると十億単位で揃う。

 また、千円単位で表示するとき、「#,##0,"千円"」と指定すると、「1,000千円」のように、数値と単位に文字「千円」を付けてセルに表示することができる。

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