意外と人慣れしている川原の猫
川原の猫らしく川も背景に。巨大な多摩川も、このくらい上流へ行くと自然な姿が多く残っていて、空気も山のそれに近くなってくる。そんなところで見る猫は野性味があってキリっとしてる。多摩川くらいの大きな川になると、川原も草むらも広く、人影も少ないので、猫もわが物顔。
羽村取水堰から立川あたりに下ってくると、人に飼われてる(あるいは餌付けされてる)猫が増えてくる。
これは中央線高架近くで出会った猫。心なしか顔が丸い。ローアングルで撮ったんだけど、実は土手の上にいる猫を土手の斜面から見上げるように撮ったので、撮る方としてはけっこう楽をしてる。緑を背景に白い猫を撮るとコントラストがはっきりしていいね。撮ったときは気付かなかったけど、後ろに小さく別の猫が写ってました。
最後は多摩モノレール近くのやぶの中。すぐ脇がちょっとした広場兼サイクリングロードになっていて、そこを人が通るたびにこうしてピクッと反応するけど、にこやかに近付いていくと逃げずに遊んでくれる。
やたら人に馴れていると思ったら、近くをふらふら歩いてたホームレスのおじさんが「この辺の猫はホームレスが世話をしてるんだよ」と教えてくれた。彼は「今度生活保護の申請が通りそうなので、そうなったらホームレスを脱却できる」と、うれしそうに語っていたがどうなったのだろう。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は11月7日掲載予定
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ