安くて楽しい! スズキ「スイフトスポーツ」と2週間過ごしてわかった良いところ

文●矢田部明子 写真●吉野健一 編集●ASCII

2021年11月14日 15時00分

 クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回は、クルマ好きにも定評のあるスズキの「スイフトスポーツ」についてレポートします。2週間乗ってみてわかった、良かったこと&悪かったことをお伝えできればと思います。購入を検討されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

スズキ「スイフトスポーツ」はこんなクルマ

 1.4Lターボエンジンやサスペンションを搭載するなど、走りを楽める機能が充実しています。それだけではなく、快適性を高めるための装備も豊富に備わっているので日常使いができるのも◎。トランスミッションは、「2WD・6MT」&「2WD・6AT」の2種類で、老若男女問わず幅広い年齢層の方に人気の車です。

スズキ「スイフトスポーツ(6MT)」
【全方位モニター用カメラパッケージ装着車】の主なスペック
サイズ 全長3890×全幅1735×全高1500mm
ホイールベース 2450mm
車重 970kg
エンジン 1371cc 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ
最高出力 140PS(103kW)/5500rpm
最大トルク 230N・m(23.4kg・m)/2500~3500rpm
価格(税込) 207万200円

スイスポ良いところ その1
一番大事! 車両価格が安い

 1番の魅力は、充実した走りからは想像できないほど車両価格が安いということです。価格は、税抜で170万4000円~194万7000円とすべてのグレードで200万円を切っていて、かなりお財布に優しくなっています。注目すべきは、1番安いグレードでも「クルーズコントロール」などの機能が搭載されていること。お求め安い価格だけど、機能はいまいち……ということもありません。また、ベースグレードと上級グレードの価格差が、24万3000円と大きく差がないのもGoodです。どのグレードにも、ユーザーが付けておきたいと思う機能をしっかり付けて、ちょっと頑張れば最上級グレードにも手が届くというのはうれしいポイントです。

スイスポ良いところ その2
楽しく快適な走行性能

 「1.4リッター直噴ターボエンジン」の加速の力強さは、私でもわかるくらい楽しかったです。車重が970kgと、1トンを切っているということもあり、軽やかで小気味良く走ってくれるのも◎。カーブする時は左右に揺れず、地面に吸い付くように曲がってくれるので、車内の横揺れも少なく怖くはありませんでした。ステアリングを切れば、スッと車が反応するので自分の思い描いたように進んでくれます。凹凸を越えると、少し跳ねる感じはありますが、すぐにストンと収まってくれるので乗り心地が悪いとは感じませんでした。 コンパクトで視界も広く、都内の狭い駐車場も難なく停められる&細い道もスイスイ進めます。走りも楽しめて運転しやすく、日常使いもできる車でした。

 意見がわかれるかなと思うのは、加速するにつれて大きくなるエンジン音、低く鳴り響くマフラー音です。車内が静かとはいえないので、気になるという人はいるかもしれません。ちなみに、私はこの音が大好きです。音で速度感がつかめるし、私の運転技術はさておいて「ブロロロロロ……」という音を聞くと、自分は今スポーツカーで走っているんだ! という気分にさせてくれます。もっと走りたいと思わせてくれる演出だなと感じました。

スイスポ良いところ その3
スポーティーな内装&外装

 「走ることを楽しむ車」ということで、内装&外装はスポーティーでスパルタンな雰囲気になっています。スイフトのコロンとした可愛らしいイメージに対して、スイフトスポーツは走りに特化したカッコいいデザインが魅力です。それでは外装からチェックしていきましょう。

特徴的な台形のグリルを中心に、リアにむけてエッジが入っているので、前から風を受けて走っているような疾走感があります

フェンダーの張り出し&カーボン調のリップスポイラーなどは、スポーツカーを彷彿とさせます

6角形の穴が、なんとなく蜂の巣を連想させるなと感じました。スパルタンで、黄色のボディーとの相性抜群です

コロンと可愛らしいフォルムなのに、サイドスカートが黒で引き締まって見え力強さを感じます

リアスポイラーやマフラー2本出しなど、スポーツカーらしさが感じられるリアショットも素敵です

 続きまして、内装を紹介します。

黒&赤で統一されています

タコメーターのレッド&スピードメーターのダークシルバーのコントラストが美しくて、何度も見返してはほれぼれしていました。エンジンをかけると、赤いラインが浮かび上がります

赤色のステッチ&「Sport」のロゴがカッコいいです! 背もたれをよく見ると、光の加減によって赤いグラデーションに見えるのもGood!

ハンドルの水平ラインにスイッチ類があるので、視線移動が少なく、運転中でも操作しやすいので助かりました

 ただ、ちょっと気になった部分もありました。シートはギュッとホールドしてくれる形状になっていて座り心地もバツグンですが、恰幅のいいカメラマンが座ると「肉が収まりきらない……」とつぶやいていました。人によっては窮屈と感じることがあるかも?

スイスポ良いところ その4
車両カスタムの選択肢が多い

 メーカーからも販売されていますが、カスタムパーツを取り扱う店が多いのも魅力の1つです。スポイラーなどを装着し、自分好みの外装や走りを追及するというのもまた一興。お気に入りの1台に仕上げていくという達成感がたまらないという人は多いはずです。

スイスポ良いところ その5
車内の収納&広さ

 冒頭で「日常使いもできる」と述べましたが、見た目よりも居住性&積載量があるというのも理由の1つです。それでは、さっそく見ていきましょう。

運転席は158cmの私が座って、こぶし3個分くらい頭上に余裕があります。足元のスペースも充分あります

後席は158cmの私が座って、こぶし2個分くらい。足元のスペース的に、体格の良い方が座ると狭いと感じるかもしれません。ちなみに、前後にスライドできません

ドリンクホルダーなど、一般的な収納が用意されています。1番のお気に入りポイントは、ドアの部分にあるドリンクホルダー。微妙に斜めになっているので、ペットボトルが取り出しやすかったです

荷室のトノカバーを外すと、座って足を伸ばせる程度の広さがあります。こぶし4個分くらいの深さがあるので、見た目よりも荷物を積むことができます

後席を倒すと、フラットにはならないものの対角線状に寝転ぶことはできます。大きな荷物は積めそうです

 スイフトスポーツに乗りたい!という人は、利便性や乗りにくさは気にしないという方が多いと思います。ですが、もし知らずに購入しようとしている方がいらっしゃれば、この記事を参考にしてくださるとうれしいです。

 といえことで、今回は「スイフトスポーツ」の長期レビューをしてみました!この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、宜しければご覧になってみて下さい↓

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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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