ソニー「RX100 VII」と同等の1型センサー搭載の究極カメラスマホ「Xperia PRO-I」登場!
文●中山 智 編集●ASCII
2021年10月26日 12時05分
今日26日、ソニーは1インチのカメラセンサーを搭載した「Xperia PRO-I」と、Xperia 1 IIやXperia 1 IIIをセットして使用するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の「Xperia View」、そしてSIMフリーモデルの「Xperia 1 III」を発表。「Xperia View」と「Xperia 1 III」は11月19日発売で、「Xperia Pro-I」は12月15日を予定している。
ついに1インチセンサーを搭載したXperia PRO-I
「Xperia PRO-I」は、背面のメインカメラに1インチセンサーを搭載したスマートフォン。「I」はImagingを意味している。モデル名からもわかるとおり、昨年発売された「Xperia PRO」と同じく、特定のコミュニティーのトップ層にむけたラインアップのひとつとして位置づけられている。予想実売価格は19万8000円。
搭載されている1インチセンサーは、ソニーの高級コンパクトデジカメ「RX100 VII」と同じイメージセンサー「Exmor RS」と同じ像面位相差AFを備えており、スマートフォンへの搭載は世界初となる。
さらにF2.0とF4.0の2段階可変絞りを搭載。大型センサーらしい光学的な美しいボケ味を出せるだけでなく、絞りを操作して奥行き感のある細部の表現も可能となっている。
背面カメラは単眼ではなく、超広角(16mm、F2.2、1/2.5インチセンサー)と望遠(50mm、F2.4、1/2.9インチセンサー)のトリプルカメラ仕様で、いずれも1200万画素となっている。またXperia 1 IIIと同じく3D iToFセンサーも搭載している。
ビデオ撮影にも力をいれており、新たに動画撮影用アプリ「Videography Pro」を搭載。専用のUIでシャッタースピードやISOLATED感度、フォーカスといった調整がマニュアルでできるようになっている。また映画のような色合いで撮れる「Cinematography Pro」も引き続き搭載している。
Xperia PRO-IにはVlog撮影向けのアクセサリー「金属製ホルダー」、「3.5インチディスプレー」、「接続ケーブル」も販売。同じくソニーから発売されているVlogカメラ「ZV-1」などで利用する「シューティンググリップ」や外部マイクを組み合わせることで、Xperia PRO-IをVlogカメラとして活用可能。3.5インチディスプレーを背面に装着することで、1インチセンサーのカメラをインカメラと同じ感覚で使用できる。
SoCはSnapdragon 888でメモリーは12GB、ストレージは512GB。5Gの対応バンドはSub-6のみとなっている。そのほか120Hzの可変リフレッシュレート対応のディスプレーをはじめ、おサイフケータイに対応するなどスペックはXperia 1 IIIと共通する部分も多い。
Xperia PRO-Iの主なスペック | ||
---|---|---|
メーカー | ソニー | |
ディスプレー | 6.5型有機EL(21:9) | |
画面解像度 | 1644×3840ドット | |
サイズ | 約72×166×8.9mm | |
重量 | 約211g | |
CPU | Snapdragon 888 | |
メモリー | 12GB | |
ストレージ | 512GB | |
OS | Android 11 | |
5G対応周波数 | Sub 6 | |
カメラ | アウト:約1220万画素 (24mm/F2.0、F4.0可変) +約1220万画素(16mm/F2.2) +約1220万画素(50mm/F2.4) +3D iToFセンサー /イン:約800万画素 |
|
バッテリー容量 | 4500mAh | |
防水/防塵 | ○/○(IPX5,8/IP6X) | |
生体認証 | ○(指紋) | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホンジャック | ○ | |
Qi | ○ | |
カラバリ | フロストブラック | |
発売時期/価格 | 12月15日/19万8000円 |
Xperia 1 IIIをHMDにするXperia View
「Xperia View」は本体にXperia 1 IIIもしくはXperia 1 IIを装着することで、広視野角の独自レンズにより対角120度視野角のVR視聴体験が可能となるHMD。価格は3万円前後。
セットアップは、本体フロントのカバーにスマートフォンをセットしてはめるだけ。調整スイッチに連動するインジケーターをXperia 1 IIIのインカメラが認識することで、自分の目とレンズを快適な距離に調整可能。メガネを付けたままでも装着できる。
利用できるコンテンツは、Xperia View専用アプリケーションに用意されているもののみ。DMM動画や360Channelといったサービスが対応予定だが、PlayStationシリーズとの連携機能ない。
限定カラーを追加した
SIMフリーモデルのXperia 1 III
キャリアモデルとしてすでに発売済みの「Xperia 1 III」が、SIMフリーモデルとして登場。キャリアモデルとの違いは、デュアルSIM(nanoSIM×2)に対応し、ストレージは512GBとなっている。またSIMフリーモデル限定カラーとして、フロストグリーンをラインアップ。
5Gの対応バンドはSub 6がn3/n28/n77/n78/n79となっており、オープンマーケットのSIMフリー版としては珍しくn79に対応。ただしキャリア版では対応していたミリ波(mmWAVE)には非対応となっているほか、FMラジオも削除されている。
そのほかのスペックはキャリア版と同等。予想実売価格は16万円前後となっている。取り扱いは全国のソニーストアか、ECサイトの「ソニーストア」、一部の家電量販店など。
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