「NETGEAR Insight」でオフィスの新しいVPNルーターも簡単設定

文●谷崎朋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

2021年02月16日 08時00分

(※このストーリーはフィクションです。ネットギア以外の実在する人物・組織には一切関係ありません)

部長の説得に成功、新しいルーターに買い換えたぞ!

先日、「NETGEAR Insightクラウドポータル」で調べた社内ネットワークのトラフィック画面をレポートにまとめて、営業部長に新しいルーター購入の稟議を上げたケンタロウ。想像していたよりも多くの社員がネットワークを使うようになっており、ネットワークが遅くなっていることを説明した。

「あーたしかに、ネットワークが妙に遅く感じることがあるな。そういう理由だったのか」。部長はすんなりと納得し、このくらいの出費で快適に仕事ができるようになるなら問題ない、とすぐに承認してくれた。やった、わざわざレポートを作って見せた甲斐があった!

ケンタロウが購入の稟議を上げた新しいルーターは、ネットギアの「BR200」だ。これまでゴチソー弁当オフィスでは古い家庭用無線LANルーターを使ってきたが、ネットワークを利用する社員が増えてきて処理能力に無理が生じていた。ほんの少しだけ値は張るが(NETGEARの公式ストアでは2万4000円ほどだった)、処理性能と安定性を重視してビジネス向けのルーターを選んだのだ。

――それと、いまいちITに詳しくないケンタロウにとっては、スマホアプリのInsightで設定や管理ができるのも安心材料だ。自分で無線LANアクセスポイントが導入できたのだから、ルーターもきっと大丈夫だろう。

ネットで注文してから数日後、待望のルーターが届いた。ケンタロウはワクワクしながら箱を開封する。まずは設置するところから始めよう。

中小規模のオフィスや店舗に適したビジネス向けルーター

ルーターは、社内のネットワーク(LAN)とインターネットを接続して“橋渡し”してくれるネットワーク機器だ。社内ネットワークに接続されている複数のPCやモバイルデバイスがインターネットにアクセスする際には、すべてこのルーターを経由することになる。

そのため、ネットワークを利用するデバイスが多くなってやり取りされる通信データ(トラフィック)が増えると、ルーターの処理負荷も高くなっていく。ルーターの処理性能が十分でなければトラフィックがさばききれなくなり、やがて「ネットワークが遅い」と感じるようになる。特に企業では、ネットワークの反応が悪くなるとそのまま仕事効率のダウンにつながってしまう。

ネットギアの「NETGEAR Insight アプリ&クラウド ビジネスルーター BR200」は、中小規模のオフィスや店舗に適したビジネス向けVPNルーターだ。無線LANアクセスポイントと同じように、スマートフォンの「NETGEAR Insightアプリ」から簡単にセットアップや稼働状態の監視ができる。ゴチソー弁当社のように、専任のIT担当者がいなくても簡単に使えるビジネスルーターなのだ。

NETGEAR Insight アプリ&クラウド ビジネスルーター BR200。白い本体が特徴的だ

箱の中にはBR200本体のほか、電源アダプター、LANケーブル、壁掛けキット、ラックマウント用キット、卓上設置用のゴム足、インストールガイド、ユーザー登録のお知らせが同梱されている。本体サイズは幅31.4×奥行18.8×高さ4.4(cm)で、重量は1.55kg。白色で角が丸みを帯びたデザインなので、壁掛けでも卓上でもオフィスに自然と溶け込むだろう。

BR200の本体正面には、ネットワークやInsightクラウドとの通信状態を示すLEDランプだけが配置されている。背面には電源スイッチと、WAN(インターネット)×1、LAN×4のギガビットEthernetポートが配置されている。

BR200の同梱品。電源アダプターや壁掛けキットの色も白で統一

BR200の背面。WANポート×1、LANポート×4が並ぶ。いずれもギガビットのポートだ

設定手順は基本的にアクセスポイントと同じ、Insightアプリで簡単

中小規模オフィスや店舗向けの低価格なルーターと言えども、VPNやVLANなど、ビジネスで利用するうえで必要な機能はしっかり備えている。こうした機能は次回以降で1つずつ紹介していくことにして、まず今回は基本的なネットワーク接続設定を解説しよう。

……とは言っても、BR200はInsightに対応したルーターなので、設定手順は無線LANアクセスポイントのそれと変わらない。とても簡単だ。

まず、BR200のWANポートにインターネット回線(ONU、モデム)からのケーブルを接続して電源を入れる。そうすると、BR200は自動的にInsightクラウドに接続する※注。本体正面の「Cloud」ランプが点灯状態になればOKだ。

※注:ただし、インターネット接続がPPPoE方式の場合など自動接続できない場合は、有線LANポートに接続したPCからブラウザで「https://www.routerlogin.net」(またはhttps://192.168.1.1)にアクセスして、設定画面から接続設定を行う。初期設定のログインユーザー名は「admin」、パスワードは「password」だ。インターネット接続ができて本体正面の「Cloud」ランプが点灯すれば、この後の設定はInsightアプリから行える。

Insightクラウドと接続できると、本体正面のCloudランプ(青いLED)が点灯する

次に、スマートフォンのNETGEAR Insightアプリを起動して、ルーターの追加先となる既存のネットワークロケーション(筆者の場合「Gochisoo」ネットワーク)を開き、右上の「+」をタップする。そのうえで、ルーター裏側のラベルに記載された二次元バーコードをスマートフォンのカメラで読み取る。

あらためて「新しいデバイスのロケーションを選択」と表示されるので、追加先のネットワークロケーションを選択しよう。

デバイス名の設定画面が表示されるので、管理しやすい名前に変更して(筆者は「Gochisoo_Router」とした)「次へ」をタップ。ルーターの再起動を行うとポップアップ表示されるので「OK」をタップする。

あとは数分待てば、アプリの画面に緑色のチェックマークが表示されるはずだ。これでセットアップ完了だ。

管理しやすいデバイス名に変更して「次へ」をタップする(左)。ルーターの再起動後、セットアップ処理が自動的に行われる

再起動後、数分経ったら念のためInsightアプリでネットワークロケーションの画面を表示して、BR200が「接続済み」状態になっていることを確認しよう。また、BR200の有線LANポートにPCを接続して、PCからインターネットアクセスできることも確かめると万全だろう。

あとは、無線LANアクセスポイントをBR200の有線LANポートに接続すれば、これまでどおり無線LAN経由でインターネットアクセスができる。

BR200が既存の無線LANアクセスポイントと同じネットワークロケーションに組み込まれ、ステータスが「接続済み」になった。これでセットアップ完了だ

翌日、いつもより少し早めに出社したケンタロウは、これまで使っていたルーターを取り外してBR200に入れ替えた。インターネット回線につなぎ、Insightアプリから無線LANアクセスポイントと同じネットワークロケーションに追加して「接続済み」になった。アクセスポイントのLANケーブルを接続して、無線LANからインターネットアクセスしてみる。よし、ばっちりつながったぞ!

――こうしてルーターを入れ替えてから1週間。当初はちゃんと稼働しているかどうか心配になって、日に何度もInsightアプリをチェックしていたが、トラブルもなく順調に稼働している。アクセスポイントを導入したときのような派手な変化ではないので、社内で特に話題になることもなく、たまたまルーターを目にした社員が「……あれ、こんな機械あったっけ?」と首をかしげる程度だ。でも、それでいい。知らないうちに社内のネットワークが快適になっていて、気がついたら仕事がはかどっていたというのが理想なのだ。

「さーて、僕ももう少し頑張らなくちゃ」。ケンタロウは気合いを入れて営業資料作りに戻った。

(提供:ネットギア)

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