手に馴染む角度に注目、ロジクール「ERGO M575」を編集部トラックボール愛好家がガチ評価!
文●貝塚/ASCII
2020年11月26日 11時00分
ロジクールの新型トラックボール「ERGO M575」が登場
ロジクールから、久しぶりにトラックボールの新製品「ERGO M575」が登場した。
従来モデル「M570/M570t」の流れを踏襲しつつも、設計を見直し、さまざまなポイントをアップデートしているのが特徴だ。今回は、そんなERGO M575の魅力をチェックしていこう。
人間工学デザインを追求、握り心地が明らかに違う
ERGO M575の第一の魅力は、握り込んだ際の角度だ。従来製品と比較して、手を添える部分の角度を調整し、手への当たり方をより快適にしている。
実際に触ってみた感触としては、従来モデルのM570/M570tよりも、ERGO M575の本体は、やや横方向に広く、手の大きめな人が握っても、手のひら全体でしっかりとホールドできる。
かつ、クリックボタンの面積が広くなり、スクロールボタンの位置も、持った際に自然と人差し指が届く地点に調整してあるように思えた。ボールの位置も同様で、M570/M570tは握る位置によっては親指の先端で操作する格好になるが、ERGO M575は、ちょうど親指の腹が当たりやすい位置に来る。
ボールの直径はおよそ35mmで、大きさとしては標準的か、やや小さめ。触った感触は親指で操作するのにちょうどよく、快適だ。表面にクリア層の塗膜があり、質感はツヤツヤとしていて非常に滑らか。高密度粒子でコーティングすることで、表面を高いレベルで均一にし、精密なトラッキングを可能にしているのだという。
強く転がすと、そのまま慣性で0.4〜5秒ほど転がるので、長いスクロールを何度もする作業にも最適だ。
まとめれば、全体的なサイズ感や、ボタンの構成に変化はないのに、自然に握り込むだけで、各ボタン、ボールの操作に適した手のかたちになるように微調整がされているというのが、従来モデルと比較した使用感の違いだ。
また、仕様面では、M570/M570tが同梱のUSBレシーバーを使っての接続だったのに対し、ERGO M575は、USBレシーバーとBluetooth経由での接続に両対応している。PCの端子をふさがないという意味でも、使える環境の幅が広がるという意味でも、この点は大きなメリットだ。
さらに、駆動時間も従来モデルの最長18ヶ月から、最長24ヶ月へと伸びている(バッテリーはいずれも単三乾電池×1)。従来モデルでも十分に長かったが、ERGO M575なら、バッテリーのことは、ほとんど意識しなくてすむだろう。
トラックボール愛好家が目隠しで製品チェック!
マウス、トラックパッドと比較すると、トラックボールを使うユーザーは少数といえるかもしれない。
しかし、そこはアスキー。編集部にはトラックボール愛好家がおり、トラックボールを使用してバリバリ仕事をしている。そこで、彼らにトラックボールの魅力を語ってもらいつつ、ERGO M575を触ってもらった。
ただ触るだけでなく、目隠しをした状態で、従来製品とERGO M575を触ってもらい、比較して、どこが違うかを手から伝わる情報だけで確認してもらった。
アスキー編集部/アスキースマホ総研 スピーディー末岡
スピーディー末岡「自分は記事編集が主な業務だけど、トラックボールは、マウスと併用して使ってる感じだね。マウスの方が慣れてはいるんだけど、机が散らかってるときとか、トラックボールは動かさないでカーソル移動ができるから、環境によって使い分けてる感じ。
ポインティングデバイスとしてはどっちにも良さがあるけど、マウスはカーソルを動かすために本体を動かさないといけない。だから、ある程度のスペースを確保する必要があるよね。できる作業はほとんど変わらないから、場所を取らない分、慣れると、トラックボールの方が便利だとは思うね」
スピーディー末岡「ERGO M575はボタンの位置がすごくいい感じ。スッと握ってすぐに操作できるから、従来モデルとは違うなと思った。目をつぶっていてもすぐにわかるね。
従来モデルも悪いわけじゃないな。でも、ERGO M575の方が自然に手に馴染むのは確か。自分のように、環境によってポインティングデバイスを持ち替える人でも、違和感なく使えるんじゃないかな」
アスキー編集部 水島
水島「俺はトラックボールばかり長年使ってるんだよね。部署の管理の業務では表計算ソフトなんかを使う機会も多いんだけど、長時間座りっぱなしで作業をすることになるから、姿勢を変えずに指先で操作ができるトラックボールは便利なんだ。
椅子に深くもたれかかると、マウスは腕を伸ばさなきゃいけない。でも、トラックボールなら、机の手前あたりに置いておけば、腕の力を抜いていても操作できるでしょ。仕事の道具として手放せないね」
水島「目をつぶっていても、ERGO M575はすぐにわかる。背面の滑り止めがERGO M575の方が大きくて、ずれにくいんだよね。
マウスならサラサラと動きやすい方がいいけど、トラックボールの場合は安定感が何よりも大事なので、これはいいところだね」
アスキー編集部/ジサトラ ユージ
ユージ「僕はけっこうトラックボール慣れてますよ。何個か使ってきましたね。トラックボールって、ERGO M575のように大きめのマウスくらいのサイズのものと、もっと大きくてどっしりしたものに分かれますが、僕はERGO M575くらいの大きさが好みです。
カーソルを動かすために本体を動かさなくていいのはもちろんメリットなんですが、指先でカーソルをコントロールするので、慣れると、画像編集などのクリエイティブな作業も直感的にできるようになるんですよね。
マウスと比べると、長く使ったときに、ボールのところにホコリが溜まるので、そのメンテナンスは必要ですけど、大した手間じゃないですし、デメリットってそれくらいじゃないかな」
ユージ「明らかに違いますね。握って、すぐわかります。僕の手の大きさは普通だと思いますが、従来モデルは、握った後に、ボタンの位置が適正か、一度調整する感じ。ただ、使いやすいですし、悪くないです。
でもERGO M575は、面で手のひらを支えてくれる形状になっていると思いました。ロジクールのほかの製品にも共通してますが、人間工学的と言うんでしょうか。自然に握れて、手への負担がなく使える感じがいいと思いました」
Logicool Optionsを使えば、もっと使いやすく!
公式ソフトウェア「Logicool Options」と連携すれば、ERGO M575はさらに便利に使える。左右クリックボタンの左側に位置する戻る/進むボタンに、任意のコマンドを割り当てられるため、よく立ち上げるソフトウェアをワンアクションで起動できるようにしたり、OSの設定画面を瞬時に開いたりといったことも可能だ。
また、Bluetooth接続が可能なため、iPadOS 13.4以降を搭載するiPadと組み合わせて使うことも可能。PCとiPadの両方にペアリングしておき、双方のデバイスでERGO M575の操作感を楽しめる。
本記事でのトラックボールユーザーの感想にもあるとおり、ERGO M575はトラックボールを日々使っている人からの評価も高く、トラックボールを使っているユーザーにこそ、試してほしい製品だ。
また、その優秀な操作感と、大型のマウスに近いサイズ感は、トラックボールを使ったことがない人が、これからはじめて使うトラックボールとしてもおすすめできる。オンラインストアで6050円と、比較的手の届きやすい価格ながら、基本的な使用感、カスタマイズ性にも優れた、長年愛用できるトラックボールと評価できるだろう。
| 製品の主なスペック | |
|---|---|
| 製品名 | ロジクール ERGO M575 ワイヤレストラックボール |
| サイズ/重量 | およそ幅134×奥行100×高さ48mm/約145g |
| センサー方式 | オプティカル |
| 解像度 | 2000dpi(初期値400dpi) |
| 総ボタン数 | 5(チルト数含む) |
| スクロールホイール | あり |
| 使用電池 | 単三乾電池×1 |
| 電池寿命 | USBレシーバー使用時:最大24ヵ月、Bluetooth使用時:最長20ヵ月 |
| 操作距離 | 約10m |
| 無線方式 | USBレシーバー(2.4GHz)、Bluetooth Low Energy |
| 対応OS(USBレシーバー使用時) | Windows 10以降、Windows 8、Windows 7、macOS 10.13以降 |
| 対応OS(Bluetooth使用時) | Windows 10以降、Windows 8、macOS 10.13以降、iPad OS 13,4以降 |
(提供:ロジクール)
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