弾の飛ばし方がリアルな迫撃砲のオモチャを買いました

文●にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

2020年08月16日 17時00分

動画を見て迫撃砲を即買い

 Facebookで友人が「これはかなり欲しい」というコメントと共にシェアしていた動画を見て、速攻でポチってしまいました。

 迫撃砲です。

 もちろんオモチャなわけですが、これがなかなかのデキ。動画を見ると、実物の迫撃砲と同じように、発射口から弾をポイって入れると飛んでいくんですよね。そのアクションを再現できるっていうだけでも欲しくなるというものです。ポチってしまうのも無理はありません。

 Amazonでいくつか売られていたんですが、

・「迫撃砲の軍事爆破玩具、ミサイル発射機がバブルロケットを発射する青少年、成人」
・「おもちゃの迫撃砲、子供の大砲はミサイルHow弾砲を追跡するためにプラスチック銃を発射することができます、男の子と女の子のためのおもちゃの贈り物」
・「子供の戦術的なおもちゃのバンドル、戦術的な迫撃砲、ロケットと音と光のおもちゃミサイル軍事ロケット発射ロケット安全ミサイル、興味深い射撃おもちゃ-緑の電気ソフトロケットのモデル」

など、どれもこれもクセの強い製品名ばかり。軍事爆破なんて物騒なオモチャ、親が買い与えないだろ!と思わずツッコミたくなります。

 製品名が長いし句読点入っちゃってるし、ロケットロケット言い過ぎだったりするしでもうお気づきと思いますが、販売しているのはすべて中国のストアです。

縦が65cmぐらいある結構大きいパッケージ。MORTARは迫撃砲という意味です

 新型コロナウイルス騒ぎのせいで中国発送のものは到着までめちゃくちゃ時間がかかるので、Amazon発送のストアから購入しました。

 パッケージの「MORTAR」は迫撃砲のことで、モーターと読みます。家の外壁に使うモルタルも同じ綴りです。

 MORTARの下に書かれた「JEDI SURVIVAL」はよくわかんないんですけど、ゲームの「PUBG(PlayerUnknown's Battlegrounds)」の中国での呼び名らしいです。背景に描かれているマップもそんな感じですね。

ネジになっているはずの場所にネジは無し

 価格がバラついているのは付属する弾の数の違いだと思ったんですけど、写真を見ると本体の作りがちょっと違ったり、標的が異なったりしているみたいです。ワタシが買ったのは砲弾が3発入っていました。

本体は組み立て式。箱を開けるとパーツがバラバラと入っています。工具は不要で手ではめ込んでいくだけ

 組み立て式なのでさっそく組み立ててみます。部品が入っているビニール袋に中国語の組立&遊び方説明書が入っていたほか、英語の説明書がむき出しの状態で入れられていました。袋に入っていないあたり、海外向けにあとから追加したのではないかと思います。

発射筒に固定具と角度調整用部品を取り付けます

 組み立ては簡単。まず発射筒の真ん中あたりにリング状の固定具を取り付け、その固定具に角度調整用パーツの軸をはめ込みます。

角度調整用部品の両側にナットを取り付けます。説明書ではねじ込むようになっていましたが、ただはめ込むだけでした

 角度調整用パーツは回転して角度を変えられるようになっていて、両側に固定するためのナットを取り付けます。が、このナット、説明書ではねじ込むようになっているのにネジが切られていませんでした。はめ込むだけです。固定するのにネジになっていないとは。

 ほかの同様の製品の中にはネジになっているものもあるみたいなので、当初はネジだったのが簡略化されたのかもしれません。

 ただ、ネジでしっかりと留めることじゃできませんが、ある程度は固定されるので、遊んでいて勝手に角度が変わってしまうことはなさそうです。

数分で組み立てられます

 説明書では発射筒の底部に発射装置を差し込むようになっていましたが、なぜか最初から付いていました。さっきのネジもそうですが、ちょいちょい説明書と違っています。こういうあたりがいかにも中国製っぽいですね。

台座に発射筒をグッと押し込んではめ込みます

 というわけで発射装置の取り付けは飛ばして、発射筒を台座にはめ込みます。この部分はボールジョイントのようになっていて、発射筒を自由な方向に向けることが可能です。

 ちょっと前の中国製品だとユルユルだったりキツくて入らなかったりなんてことがよくありましたが、パチンと小気味よくはまりました。工作精度は昔に比べると格段に上がっているように感じます。

脚はハの字型の2脚。付け根の部品にパイプを差し込み、先端部分を取り付けます

脚の付け根の部品に支柱を通し、発射筒の角度調整用パーツに差し込みます

 脚を組み立て、上下させるための支柱を差し込んで角度調整用パーツに取り付けます。この支柱は爪が支柱を押さえつけているだけで、ネジのようなものはありません。他店舗の物の中には固定用ネジが付いている物もあるので、ここも簡略化されたのかも。これも勝手に下がってしまうようなことはなさそうですが、もしゆるくなってきたらネジで固定するように改造しようと思います。

あっという間に完成!

 というわけでほんの数分で完成! 次は砲弾の準備です。

砲弾内のスプリングで飛びます

 砲弾は弾頭部分にLEDが入っていてビカビカと光りまくるようになっています。

頭の部分を引き抜くとLEDユニットが出てきます。電池の絶縁シートを引き抜いてスイッチをオンに

七色に光る弾頭

速く点滅、ちょっとゆっくり点滅、ぼんやりゆっくり点滅を繰り返します

 色も光り方もかなりオモチャっぽいですけど、そもそも子ども向けのオモチャですからね。そりゃ光りもしますよね。光るのが嫌ならスイッチをオフにしておけばいいですし。この部分は飛ぶ時の重り代わりにもなっているように思います。

 この砲弾の中にはLEDのほかにスプリングも入っていて、それがこのオモチャのキモになっています。

スプリングを発射位置にセットするツールの中に砲弾を入れてグッと差し込みます

 砲弾内のスプリングを発射位置にセットするツールが付属していて、砲弾を差し込むとスプリングが押し込まれるようになっています。スプリングは縮んだ状態で固定され、もう一度押すと元に戻るようになっています。

 キャビネットなどの扉で、少し押して手を離すと開き、閉じる時に少し押し込むとロックされるのがあるじゃないですか。あれと同じ機構ですね。

ツールの中にある棒が砲弾のスプリングを縮めます

 セットツールと本体の発射筒の底には、スプリングを押す棒が付いています。セットツールで発射位置に固定し、発射装置でスプリングを解放するという仕組みですね。よくある機構なので珍しいものじゃないんですけど、よくここで使うことを思いついたなーと感心してしまいました。

小気味よく飛んでいきます

 発射する時は砲弾を上向きにして発射口に半分差し込み、手を離します。本物の迫撃砲と全く同じアクションです。

砲弾を発射口からストンと落とし入れると発射されます

 砲弾が下まで落ちて底にある棒がスプリング後部に当たるとスプリングが解放され、発射口から飛び出していきます。

 射程距離は商品説明どおりの約5m。そう書いてあって2、3mなんじゃないの? とちょっと疑っていたんですが、ちゃんと5mぐらい飛びました。部屋の中で遊ぶには十分すぎるぐらいの飛距離です。

 スプリングをロックできない、解放されない、引っかかって落ちていかないなどの不具合もなく、ポンポンと気持ちよく飛んでいきます。疑ってごめんなさい。

色々な物を的にしたら楽しそう

 箱にLIGHTとSOUNDと書かれているのに音が鳴らず、む、壊れてんのか? と思ったんですが違いました。弾から音が出るのかと思ったんですけど、サウンド機能は本体に組み込まれていて、その説明が説明書に書かれていなかったのです。

本体底部に説明書に無いスピーカーが装備されていました。絶縁シートを抜いてスイッチをオンにします

 考えてみたら、弾の一個一個にスピーカーを入れるわけないですよね。スイッチを入れてからもう一度飛ばしてみたらちゃんと鳴りました。

 このほか、滑り止めと標的についても説明書に記載がありませんでした。

説明書には書かれていませんが、台座の裏3カ所と左右の脚の裏に滑り止めのクッションを貼ります

 発射するたびに滑って動いてしまい、安いオモチャだからしょうがないのかなと思ったんですが、ちゃんと滑り止めが入っていました。最初に内容物の写真を撮った時に何に使うんだろって思ってたのにすっかり忘れてました。これを貼ると全然滑らなくなります。

フライパン型の標的が付属。結構当たりますよ

 四角い部品は何かと思ったら標的の台座でした。フライパンを模した標的は四角い台座に差し込みます。この標的は何かの流用品なのかもしれません。デカい砲弾が飛ぶのにこんなに細かく点数が書かれててもね(笑)。

 このほか、いろいろな物を的にしてみても楽しいかもしれないですね。大小のペットボトルとか、積み上げた紙コップとか。

 そこそこの飛距離があるし発射方法がちゃんと迫撃砲だしで、これもまた買ってよかったアイテムのひとつになりそうです。

 ちょっと残念なのは発射音。鳴るのは嬉しいんですけど、ボシューン、キュッキュッ、ダンダンダンダンダカダカダカダカダカダカダカダカバキューンみたいな、いかにも子ども向けな音なんですよね。子ども向けなんだから当たり前なんですけど。

 実物の迫撃砲だと、撃ったあとに音叉を叩いた時のようなキーンって音が残るんですよ。本体が共鳴して。ボシュッ、キーーーーンみたいな。録音・再生ができる電子工作キットを組み込みたくなるなぁ。

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