全タイトル気になる! BitSummit GaidenでSIEの吉田 修平氏がオススメのインディーゲーム6作品を紹介

文●八尋 編集●ASCII

2020年06月28日 15時40分

「吉田修平がおすすめするインディータイトル6選!」

 6月27日、28日に、一般社団法人 日本インディペンデント・ゲーム協会(JIGA)によるインディーゲームの祭典「BitSummit」初のオンラインイベント「BitSummit Gaiden」が開催中だ。コンテンツが異なる「CHANNEL1」「CHNNEL2」を用意し、それぞれYouTubeとTwitchにて配信している。

 28日には、BitSummit GaidenのPLATINUM SPONSORSのソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)による生放送「吉田修平がおすすめするインディータイトル6選!」が配信された。

吉田 修平氏が、オススメのインディーゲーム6作品を、各タイトルごとに吉Pの推しポイントを交えて紹介

 SIEのインディーデベロッパー向けイニシアチブのヘッドである吉Pこと吉田 修平氏が、オススメのインディーゲーム6作品を、各タイトルごとに吉Pの推しポイントを交えて紹介した。

7つのキャラクター切り替えに2人協力プレイも「Bloodstained: Curse of the Moon 2」

「Bloodstained: Curse of the Moon 2」を紹介

 1作品目は、五十嵐孝司氏とインティ・クリエイツが再びタッグを組んだ横スクロールアクションのシリーズ最新作「Bloodstained: Curse of the Moon 2」を紹介した。

「Bloodstained: Curse of the Moon 2」

 吉Pの推しポイントは、「7つのキャラクター切り替えがカギ」「ただの繰り返しプレイじゃない」「新たに登場、2Pプレイ」。

 本作では、キャラクターを切り替えながらプレイできる。キャラクターは武器や技が違うので、場面によってうまく切り替えながらプレイするのが攻略のカギとなる。また、たくさんのステージ内の分岐が用意されているので、ゲームを1度クリアした後も、違った攻略や探索が楽しめる。

「7つのキャラクター切り替えがカギ」

キャラクターを切り替えながらプレイできる

キャラクターを場面によってうまく切り替えながらプレイするのが攻略のカギ

「ただの繰り返しプレイじゃない」

たくさんのステージ内の分岐が用意されている

 そのほか、2人同時にプレイできるので、辛くなったときに友人や家族と協力してプレイ可能。どこからでも2人プレイが開始可能なほか、それぞれ違ったキャラクターを選択できるため、攻略の幅が広がるという。

「新たに登場、2Pプレイ」

2人同時にプレイ可能

 Bloodstained: Curse of the Moon 2は、7月10日に発売予定。

Bloodstained: Curse of the Moon 2は、7月10日に発売予定

音楽とアクションが融合、ポップでカラフルな世界観が魅力の「No Straight Roads」

「No Straight Roads」を紹介

 2作品目は、Game Source Entertainmentの3Dアクションゲームにリズムゲームの要素を融合したミュージックアクション「No Straight Roads」を紹介した。

「No Straight Roads」

 吉Pの推しポイントは、「開発メンバーに注目」「アクションと音楽の融合した新しいゲーム性」「豪華声優陣による日本語フルボイス」。

 No Straight Roadsは、「FINAL FANTASY XV」でリードデザイナーを務めたWan Hazmer氏が立ち上げたMETRONOMIKが開発している。吉Pは2018年のTGSで出会い、本作をプレイしたとのこと。Wan Hazmer氏の「早い段階からプレイヤーのフィードバックをもらいながらいいゲームにしたい」という考え方も絶賛していた。

「開発メンバーに注目」

Wan Hazmer氏が立ち上げたMETRONOMIKが開発

 本作はアクションゲームが主体だが、敵の動きや攻撃方法がリズムに乗っているので、プレイヤーはリズムを感じながらプレイすることで上手く攻撃できるという。さらに、本作はインディーロックバンドが悪の帝国をロックの力で倒していくというストーリーで、プレイしているとEDMの音楽が徐々にロック音楽に変わっていくというのも新しい要素として魅力とのことだ。

「アクションと音楽の融合した新しいゲーム性」

3Dアクションゲームにリズムゲームの要素を融合

 また、2人協力プレイも可能で、バンドとして1人はギター、1人はドラムとしてプレイすることで、音楽のセッションのような感覚で遊べるという。そのほか、ギタリスト・メイディを佐倉 綾音さん、ドラマー・ズークを福山 潤さんが演じるなど、豪華声優陣によるフルボイスでのローカライゼーションになっている。

「豪華声優陣による日本語フルボイス」

ギタリスト・メイディを佐倉 綾音さんが演じる

ドラマー・ズークを福山 潤さんが演じる

 No Straight Roadsは、2020年夏に発売予定。

基本無料で遊べるVRオンラインアリーナバトルFPS「MORTAL BLITZ:COMBAT ARENA」

「MORTAL BLITZ:COMBAT ARENA」を紹介

 3作品目は、2017年に発売された「Mortal Blitz」の最新作で、PlayStation VRで遊ぶオンラインアリーナバトル「MORTAL BLITZ:COMBAT ARENA」を紹介した。

 吉Pの推しポイントは、「VRカバーシューターのアリーナバトル」「数百の武器やアイテムでカスタマイズ可能」「Free to Play」。

 MORTAL BLITZ:COMBAT ARENAは、4人のプレイヤーがアリーナの中で色々なポイントにワープしながら、敵の動きを見てどこから攻撃すればいいか、どの武器を使えばいいかなどを考えて戦う戦略性も魅力となっている。また、シールドは敵に破壊されるので、それも気にしつつポジションを変えるのもポイントとなっている。

「VRカバーシューターのアリーナバトル」

4人のプレイヤーがアリーナの中で戦うオンライン対戦VRゲーム

シールドは敵に破壊されるので、それも気にしつつポジションを変えるのもポイント

 また、DUALSHOCK 4だけでなく、PlayStation VR向けのシューティングコントローラーにも対応する。オンライン対戦だけでなく、シングルプレイで遊ぶミッションモードも用意している。

 ゲームで使用する武器は、マシンガンやレールガン、ショットガン、ロケットランチャーなどがあり、それぞれの種類も多数。ブースターも色々用意されているので、それらを組み合わせることで戦略的に遊べるのだという。

「数百の武器やアイテムでカスタマイズ可能」

 本作はFree to PlayなのでPlayStation VRを持っている人はぜひ試してほしいとのことだ。また、8月にはOpen Betaも予定しているので、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。

「Free to Play」

 MORTAL BLITZ:COMBAT ARENAは9月に発売予定。

ハグで浄化? 死にゆくものがテーマの心温まるゲーム「Spirit Farer」

「Spirit Farer」を紹介

Spirit Farer

 4作品目は、死にゆくものがテーマの横スクロールゲーム「Spirit Farer」。故人を乗せて運ぶ船頭“Spiritfarer”となり、船で旅をしながら多くの霊魂たちと出会い、最後の心残りのことを実現する手助けをしてあげることで、安らかな気持ちで霊魂を死後の世界へ導くというのが目的のゲームだ。

 吉Pの推しポイントは、「美しいキャラクターアニメーション」「“ハグ”できる」「ゲームプレイが多彩でボリューム満点」。

 本作は、美しい手書きのアニメーションを採用しており、キャラクターを動かしているだけで気持ちのいいゲームだという。アクションゲームが得意なThunder Lotus Gamesが開発しているため、この動きが実現しているとのことだ。

「美しいキャラクターアニメーション」

美しい手書きのアニメーションを採用

 また、キャラクターと会話するときにハグボタンというのが用意されている。それを選ぶと、ハグをすることができ、気持ちのよい状態で死後の世界に行ってもらうという、重要なアクションになっている。なかなかハグできないご時世だからこそ、本作で思いっきりハグしてほしいとのことだ。

「“ハグ”できる」

ハグをすることができ、気持ちのよい状態で死後の世界に行ってもらう

 さらに、船の建築や作物を育てる、魚釣り、調理などクラフト要素も満載。メインプレイで30時間ほど遊べるが、さらに奥深くとなると数百時間たっぷりとプレイを楽しめるという。また、2人プレイにも対応し、2人目は相棒のネコを操作することになる。

「ゲームプレイが多彩でボリューム満点」

船の建築や作物を育てる、魚釣り、調理などクラフト要素も満載

 Spiritfarerは、2020年に発売予定。

ウサギの後ろに大きな拳!? Unreal Engine採用の美しいグラフィックスもすごい横スクロール「F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch」

「F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch」を紹介

 5作品目は、Unreal Engineを用いてレンダリングされた美しい世界で、背中から巨大な拳がはえたウサギの主人公が冒険するメトロイドヴァニア系のアクションアドベンチャー「F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch」を紹介。

F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch

 吉P推しポイントは、「背中からデカいメカ拳が生えたウサギのキャラ」「ディーゼルパンクと1940年代の上海が融合した世界観」。

 本作は、主人公のウサギの背中に生えたメカの拳を使って、パンチしたり、敵を投げたり、たたきつけたりできる。このウサギは昔大きなメカのパイロットだったという背景がある。それが破壊されてしまい、拳だけが残っていたので取っておいたところ、仲間が敵にさらわれてしまったので、その拳を背中に装着して救出に向かうというのが、本作の物語だ。

「背中からデカいメカ拳が生えたウサギのキャラ」

背中に生えたメカの拳を使って、パンチしたり、敵を投げたり、たたきつけたりできる

 また、Unreal Engineの美麗なグラフィックで描かれているディーゼルパンクのメタリックなマシーンの世界観の中に、毛がふさふさのウサギが冒険するというミスマッチな感じが、独特な世界観を生み出しており、それもまた魅力になっている。

「ディーゼルパンクと1940年代の上海が融合した世界観」

独特の世界観

 F.I.S.T.: Forged In Shadow Torchの発売日は未定。気になる人は後報を待とう。

3Dの背景に2Dのドット絵のキャラクターという独特のビジュアル「ANNO: Mutationem」

「ANNO: Mutationem」を紹介

 6作品目は、サイバーパンクな世界観のアクションアドベンチャーゲーム「ANNO: Mutationem」を紹介した。

 吉P推しポイントは、「独創的な2D-3Dゲームプレイ」「大迫力のボス戦」「独特のサイバーパンク世界」。

 本作は、探索部分が3D、アクション部分は2D横スクロールで、キャラクターは2Dドット絵というのが特徴。また、3Dから2Dがシームレスにつながっているのも特徴だ。また、ドット絵のようだがポリゴンで描かれているボスがグリグリと動き、大迫力なのも魅力とのことだ。

「独創的な2D-3Dゲームプレイ」

探索部分は3D、アクションは2D

2Dドット絵のキャラクター

「大迫力のボス戦」

ドット絵のようだがポリゴンで描かれているボス

 また、3Dで再現されたサイバーパンクな世界で、2Dドット絵のキャラクターと対話してミッションをもらったりと、探索要素も豊富なのだという。

「独特のサイバーパンク世界」

探索要素も豊富

 ANNO: Mutationemも発売時期は未定。気になる人は、後報をチェックしよう。

 以上で、吉田修平がおすすめするインディータイトル6選!は終了。吉田氏は最後に「私が本当に楽しみにしているタイトルばかりなので、皆さんの心に響くタイトルがあればよかったかなと思います」とコメントし、放送を締めくくった。

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