「赤いたぬき」奇跡の合体 ちょっと特別な感じ
文●モーダル小嶋/ASCII
2019年05月13日 10時00分
「マルちゃん 赤いたぬき天うどん」
東洋水産
5月13日発売
実売価格200円前後
赤いきつね勝利記念、まさかの融合
赤と緑。RYBの場合は補色にあたります。ハルキストにとっては「ノルウェイの森」のカバーの色だったり、特定の世代にとってはリザードンとフシギバナだったりするわけですが、東洋水産(マルちゃん)にとっては「赤いきつね」「緑のたぬき」です。
2018年に「赤いきつねうどん」が発売40周年になることを記念して、東洋水産はどちらが好きかを投票する「あなたはどっち!?食べて比べて投票しよう!」キャンペーンを10月4日〜2019年1月31日まで実施しました。みなさんはどちら派でしょうか?
投票では、赤いきつねうどんが2万9066票を、緑のたぬき天そばが2万4797票を獲得し、赤いきつねが勝利。赤いきつねがマニフェストとして掲げていた「赤いたぬき天うどん」が期間限定で誕生することになりました。
麺はうどんで、つゆは東西の2種類に分けた和風だしを利かせたつゆがポイントだそう。具材には、緑のたぬきでおなじみの小えび天ぷらに、赤いきつねのおあげを食べやすいサイズにしたきざみあげ、たまごを加えています。このあたりには、奇跡の合体感があるような気がします。
あらためて、赤いパッケージの中にうどんが入っていると「あれ?」と思います。いつもと違うこの感じ。小えび天ぷらは後のせ(お湯を入れて、食べる直前に入れる)を好む人もいるかもしれませんが、自分はそのままお湯を注ぐパターンを選びます。
粉末スープを入れて5分(うどんなので)。スパイスは七味唐辛子でございます。当たり前なんですが、なにか特別な工程があるわけではない。
特別なおどろきはないけれど
ちょっと特別な感じがあります
味としては……そうですね、いつもの味です。なにかしらが、すごく変わっているわけではない。当然といえば当然なので、逆に書くことがなくて恐縮です、みたいな気持ちにもなったりします。
赤いきつねの小えび天ぷらに、緑のたぬきのうどんが絡むのは、「あれ? いつもと違うな?」みたいな味わいはあります。ただ、強い違和感を覚えるほどでもなく、すぐに慣れてしまいますね。安心して食べられます。
ポイントとしては、天ぷらだけでなくミニサイズのおあげも入っていること。赤いきつねと緑のたぬきのハイブリッド感が味わえます。ちょっとうれしい気持ちにさせてくれますね。
新しいものがなにかある……というわけではないです。でも、赤いきつねと緑のたぬきという、東洋水産の看板商品がほどよく混ざりあった、いまだけのうれしさがあります。あたらしい元号のスタートにふさわしい、ちょっとレアな体験をぜひ。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。
人気の記事:
「松屋『ごろごろ煮込みチキンカレー』との長いお別れ」「名門ECMついにストリーミングに! 必聴アルバム25選」「デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた」
■関連サイト
アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね!
■関連記事