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2月6日午前10時から:

駐日ジョージア大使も大注目!? 松屋「シュクメルリ鍋定食」待望の復活

2024年01月30日 16時00分更新

文● モーダル小嶋(アスキーグルメ) 編集●ASCII

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松屋のシュクメルリ鍋定食

「シュクメルリ鍋定食」
松屋
2月6日発売
930円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/57873.html

ジョージア料理を松屋風にアレンジした人気作が復活

 一世を風靡した松屋のシュクメルリ鍋が復活。駐日ジョージア大使も熱い視線を送っているようです。

 松屋は、2月6日10時から「シュクメルリ鍋定食」を販売します。価格は930円。松屋フーズで試食会が開催されたので、行ってきました。

松屋のシュクメルリ鍋定食

“鍋定食”という名前の通り、鍋料理がメインの定食というたたずまい

 松屋のシュクメルリ鍋定食は2019年12月にテスト販売で登場、2020年1月に全国販売を開始。販売中は高い人気をほこり、多くのファンを獲得。「第2回松屋復刻メニュー総選挙」でも1位を獲得し、2021年1月に期間限定で復活しています。

 今回も、2023年7月に実施した「第3回松屋復刻メニュー総選挙」で1位を獲得したことから、復活販売に至ったということです。なお、ライスセットの登場も予定しているとか。

松屋のシュクメルリ鍋定食

主役はもちろんシュクメルリ(鍋)

 そもそもシュクメルリは、鶏肉をガーリックソースで煮込んだ伝統的なジョージア料理です。牛乳やクリームソース、ナッツなどを加える例もあります。

 そのシュクメルリを、松屋が「世界のおいしい料理を松屋でたくさん食べてほしい」という発想のもと、日本のごはんに合うように“シュクメルリ鍋”として開発したのです。

 もともと2020年に東京五輪が予定されていたため、そこに向けて世界の料理を松屋で紹介していく……というスケジュールの一環として生まれたものだったとのこと。

 世界の数ある料理の中からシュクメルリを選んだ理由は、松屋が得意とする牛・豚・鶏などの肉料理のノウハウを活かせる、ニンニクなどを使ったオリジナルソースが開発しやすい……などの観点からだそう。

味の濃いソースとニンニクの強い香りは健在

松屋のシュクメルリ鍋定食

濃厚なニンニクとチーズの香りが特徴

 具体的に、松屋はシュクメルリのどこをアレンジしたのでしょうか?

 松屋では定食で提供するので、ごはんに合うようにしなくてはいけません。そこで、醤油やレモン汁などをプラスして、塩気や旨味を際立たせているとのこと。松屋フーズの開発担当は、「パンに合うようなシチューっぽく“ならない”ようにした」と説明していました。

松屋のシュクメルリ鍋定食

鶏肉とソースとの相性はばっちり

 鶏もも肉と、たっぷり入れられたチーズの相性は、やはりすばらしい。何しろソースにしっかり味がついているので、物足りなさはありません。

 ソースには、レッドチェダー、ゴーダ、モッツァレラチーズをブレンドしています。とはいえ、チーズが糸を引くように伸びるという感じではありません。あくまで、濃いめのシチューを想像してもらうとわかりやすいかと。

松屋のシュクメルリ鍋定食

パンではなく、ごはんに合うようなソース

 何より、ニンニクがかなり効いているのですね。もともとシュクメルリは(松屋によれば)「世界一ニンニクをおいしく食べるための料理」などと称されているそうで、当然、このシュクメルリ鍋もニンニクの味わいと香りがしっかり楽しめます。

 ちなみに、前回(2021年)に販売されたものからソースの配合を見直しているほか、ニンニクの量を増やしたとのこと。

松屋のシュクメルリ鍋定食

味の強いソースに負けないように、サツマイモは甘めの品種を採用

 サツマイモは、シュクメルリのソースと相性の良い、甘味の強い品種を使用しているそう。これがホクホクした食感にしても、塩気の強いソースの中にいる甘さにしても、なかなか良いコントラストを生んでいます。

松屋のシュクメルリ鍋定食

ぜひ、ごはんと合わせて食べたい

 当然、味が濃いので、ごはんとの相性はいいですね。ソースの強い味わいが淡白な鶏肉と絡むのもよい塩梅ですし、サツマイモも、ソースと一緒に食べてみるとけっこう良い相性になっています。さすがに、ニンニクが苦手な人には勧めにくいところはありますが。

松屋のシュクメルリ鍋定食

みそ汁との相性は気にしないようにしましょう

 松屋フーズの説明によると、シュクメルリ鍋はとくに男性に人気なのだとか。また、かつて販売していた時期から松屋の店舗も増えたので、この復活を機に、より多くの人にシュクメルリ鍋を楽しんでほしいという思いもあるそうです。

松屋のシュクメルリ鍋定食

試食会で商品を説明する、販売促進部 熊谷雄樹チーフマネージャー

 なお、2021年に登場したときは価格が790円でしたが、今回は930円。140円の値上げは小さくありません。これについては、「原料価格の高騰が大きい」と説明されていました。1000円近い価格になっていることに対しては、ちょっと残念に思う人もいるでしょう。

ジョージアの人たちもシュクメルリ鍋に熱視線

 ちなみに、2019年に松屋のシュクメルリ鍋定食が登場したとき、Xで常日頃からジョージア情報を発信しているティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使もチェックしていたのは有名な話。シュクメルリ鍋定食が話題になったきっかけの1つにもなりました。

 実は、シュクメルリ鍋定食の復活の報は、ジョージア大使館にも届いていたようです。2024年1月12日、松屋のX公式アカウントが「作戦会議作戦会議作戦会議」、レジャバ駐日ジョージア大使のアカウントが「審議中審議中審議中」と、それぞれ同日に思わせぶりなポストを投稿していました。

 これについて、試食会ではこんな裏話が。今回のシュクメルリ鍋定食の発売にともなうポスターのデザインを決定するにあたり、最終的に2つの案に絞り込まれたそう。

 松屋フーズの広報がジョージア大使館を訪れる機会があったため、その2つのデザインから、レジャバ駐日ジョージア大使を含めたジョージアの方々にどちらが良いかを決めてもらうことに(たぶん、「審議中審議中審議中」で審議しているのがその様子)。そこで選ばれたデザインが、ポスターや広報画像として発売以降使われていくとのことでした。

松屋のシュクメルリ鍋定食

ポスターの最終デザイン案はこの2つ。ジョージアの人たちが太鼓判を押したのは、国旗にも使われている赤い十字をあしらった、向かって右のデザインだったそうです

 ちなみに試食会の中では、シュクメルリ鍋定食の発売以降に「ジョージア大使館などと連携を取りながら、何かが起きるかもしれません」ということが予告されていました。

 日本で暮らすジョージアの人たちも(たぶん)注目している松屋のシュクメルリ鍋定食。販売期間は、発売からおよそ5週間を予定しているとのこと。まだまだ寒い今の時期、チェックしておきたいですね。

モーダル小嶋

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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