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最新パーツ性能チェック 第379回

Zen 4で性能は別次元の領域に到達!?「Ryzen 7000シリーズ」全モデルレビュー【概要+基本ベンチ編】

2022年09月26日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ/ASCII

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全モデルブースト5GHz以上。TDPも増加

 まずはRyzen 7000シリーズのスペックを確認しておこう。TSMCの5nmプロセス、Zen 4アーキテクチャー、DDR5-5200やPCI Express Gen5のサポートなど、プロセスがシュリンクしたにも関わらず新規要素が山盛りで、プラットフォームごと新しく生まれ変わったRyzenという感がある。

 さらに、ベースクロックは前世代比で1GHz以上増速したほか、ブーストクロックも全モデル5GHz以上に設定されている。しかし、その分TDPは高く、旧Ryzenで65Wだったモデルは105Wへ、105Wだったモデルは170Wにそれぞれ増えている。

 ただし、CPUのコア数やL3キャッシュは旧Ryzenから変わっていない。Zen 4のCCDあたりのコア数は最大8基から増えていないため、必然的に最大コア数も16基が上限となる。

Ryzen 7000シリーズと5000シリーズのスペック比較

「CPU-Z」でRyzen 9 7950Xの情報をチェック。Zen 4なのでL2キャッシュの量が16×1MBになっている

Ryzen 9 7900Xの情報

こちらはRyzen 7 7700Xの情報

最後にRyzen 5 7600Xの情報

 Zen 4アーキテクチャーはZen 3から分岐予測の強化やOpキャッシュの増大(68%増)、L2キャッシュの倍増などの改良を重ねている。同コア&同クロックであればIPCは平均13%上昇するとAMDは謳っている。さらに、新たにAVX-512に対応した(ライバルのAlder Lake-Sとは対照的)ほか、AVX-512 VNNI命令もサポートすることでAI処理の効率も高めている。

Zen 4アーキテクチャーの概略。詳しい話は大原氏の連載にお任せしたい

Zen 3からZen 4への進化の過程で、どこが変化したかをざっとまとめた表

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