デスクトップ級の性能でクリエイターの業務フローを変えるノート「AERO 17」
第12世代の「Core i7-12700H」と
モバイル向け「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載
続いては各種ベンチマークテストで性能をチェックしていく。その前にスペックの再確認をしておこう。CPUはインテルの「Core i7-12700H」、末尾に「H」が付くノート用の第12世代Coreプロセッサーの中ではハイクラスのCPUだ。
ハイパースレッドに対応した性能重視のPコア(Performance cores)を6コア、効率重視のEコア(Efficient cores)を8コアを搭載し合計で14コア20スレッドで動作する。第12世代Coreプロセッサーから採用された2種類のコアを採用するハイブリッド・アーキテクチャーは動作状況によってPコアとEコアを使い分けることで高い性能と電力効率を両立している。
ハイブリッド・アーキテクチャー採用のCPUを的確に動作させるにはOSにWindows 11が必要で「AERO 17 XE5」にももちろんWindows 11が採用されている。定格クロックはPコアが2.3GHz、Eコアが1.7GHz、ターボブースト時には最大でPコアが4.7GHz、Eコアが3.5GHzまで上昇する。
内蔵グラフィックはTiger Lake以降で採用されているIris Xe Graphicsが採用されている。実行ユニット数は96でTiger Lake世代の「Core i7-1165G7」と同じだ。「Core i7-12700H」はディスクリートGPUを前提に設計されているため、発熱や電力消費も含めると内蔵グラフィックはこれで十分だろう。
GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 3070 Ti Laptop」を搭載し、ビデオメモリーを8GB載せている。ノート用のRTX30シリーズの中ではミドルレンジあたりだが、そもそもノートPCにRTXシリーズ、しかも無印ではなく「Ti」付きということもあり、並み居るクリエイター向けノートPCの中でも一歩以上抜きん出ているといえるだろう。
CINEBENCH R23
まずは定番、CPU単体の性能をチェックできるCINEBENCH R23からテストする。テストはデフォルトに設定されている10分の連続動作をした後に計測するモードだ。
CINEBENCH R23のスコアはマルチが14312、シングルが1808と好成績を収めた。実際に比較したわけではないが第11世代のノート用ハイエンドCPU、Core i9-11900Hを上回るスコアが出ているようで11世代から12世代で大きく性能アップしたのが確認できる。
テスト中にタスクマネージャーとCPUの温度を計測するソフト「Core Temp」を表示してモニタリングしてみたが、心配だった熱は問題なさげだ。なお表示上の温度に問題はないが、実機の左側パームレスト付近は結構熱を持っていた。
PCMark10
「PCMark10」はPCの動作状況をシミュレートして、パーツ単位でなく組み上がったPCとしての総合的な性能をチェックできるベンチマークテストだ。
総合スコア「7680」はもはやノートPCのスコアとは思えず、ハイエンドデスクトップかと思われる性能だ。各項目の詳細を見ると多くの項目で5桁までスコアが伸びていて、中には14000台のスコアが出ていて驚きでしかない。
3DMark
続いてはGPUの性能チェックが行える「3DMark」を実行。DirectX12で動作する「TimeSpy」で測定した。
総合スコア「10188」はかなり高い性能といえるだろう。RTX3070Tiを載せているだけのことはある。内蔵ディスプレーは4K表示なので当然負荷は高いがゲームをするのに困ることはないだろう。ディスプレーは120Hz駆動なのでFPS系のゲームを遊ぶのにも適している。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
GIGABYTE、第12世代インテルCore Hと17型4Kパネルを備えるクリエイター向け「AERO 17シリーズ」発表 -
デジタル
GIGABYTE、AMD Ryzenプロセッサーを採用したゲーミングノートPC15.6型「GIGABYTE A5 K1-AJP1130SB」と17.3型「GIGABYTE A7 K1-BJP1130SB」を発表 -
デジタル
GIGABYTE、4辺スリムベゼル採用の17.3型360HzゲーミングノートPC「AORUS 17」など4製品 -
デジタル
ツクモパソコン本店に「GIGABYTEコーナー」が登場 -
sponsored
GIGABYTEのノートPCが勢ぞろい! ツクモパソコン本店の特選コーナーで気になるモデルを見て触って選ぼう