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【実機レビュー】みんなで広げよう「AirTag」の輪! アップルの忘れ物防止スマートタグが便利

2021年04月22日 22時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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万一なくしもの、盗難が発生した場合は「探す」アプリからAirTagを装着したアイテムのステータスをすぐに「紛失モード」に切り換えよう

屋外で紛失したアイテムは「探す」ネットワークを使って探せる

 AirTagを使って探せるのは「近場にあるはずなのに見当たらないもの」だけではない。iPhoneなどアップル製デバイスのユーザーどうしのプライバシーを守りながら、紛失したAirTagからのBluetooth信号を「誰かの端末」から検知して、バトンをリレーしながら位置情報をユーザーに伝える“「探す」ネットワーク”が使えることがAirTagの強みになる。

 なくしものをしたことに気が付いたユーザーは、「探す」アプリからAirTagを付けたアイテムを選択して、メニューから「紛失モード」のステータスを有効にする。誰かがユーザーの大切な持ち物を見つけてくれた時に連絡が取れる電話番号を入力しておこう。

 AirTagが付けられた遺失物を誰かが見つけた場合、NFC機能を搭載するiPhoneやスマホをAirTagにかざすとブラウザが立ち上がり、なくしものをしたユーザーの連絡先電話番号が画面に表示される。

 AirTagにはユーザーの個人情報や使用履歴などの情報が残らない仕組みになっている。なくしものを見つけてくれた相手には、連絡先電話番号のほかに持ち主の個人情報が伝わることはないので安心だが、もし電話がかかってきたら丁寧に応対しよう。

NFC搭載のスマホがAirTagにかざされると、画面になくしものをしたユーザーの連絡先が表示される

 「探す」ネットワークはとても便利な反面、なくしものをした本人が「探す」アプリから「紛失モード」の設定を行わない限り大事なアイテムの探索を始めることができないし、見つけてくれた誰かがデバイスの情報をNFC対応端末で確認しようとしても情報が表示されない。なくしものをしたことに気が付いたら速やかに紛失モードをオンにしておきたい。また「探す」アプリの方に、「誰かが自分のAirTagにタッチしたこと」を通知する機能も追加されればより便利になると思う。

 またAirTagを「持っていない人」に、もしAirTagを付けた誰かの遺失物を発見した場合の対処方法として「NFCスマホでスキャンすると連絡先がわかる」ことを、発売後に広く伝えて知ってもらうことも重要だ。今後アップルが「探す」ネットワークのクオリティアップを図るために重要なミッションだと言える。

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