行政や企業が保有するデータを公開し、誰もが利活用できるようにすることで、社会や経済を活性化させようという「オープンデータ」。東京メトロは創立10周年を契機とし、日本の鉄道事業者初として、全線の列車位置等をオープンデータ化することでアプリ開発を募集する「オープンデータ活用コンテスト」を発表した。
東京メトロではすでにホームページ上で列車時刻表、駅別乗降人員、バリアフリー等の情報を公開している。これに加えてこのたび、東京メトロ全線の列車位置、遅延時間等に係る情報(方向、列車番号、列車種別=普通・急行・快速等)、始発駅・行先駅、車両の所属会社、在線位置(ホーム、駅間の2区分)、遅延時間(5分以上の遅延を「遅延」として表示)をオープンデータ化する。
「オープンデータ活用コンテスト」では、これらのデータを利活用したアプリの開発を募集。「もっとうれしい東京」をテーマとして、より便利でより快適な生活の実現を目指す。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見すえ、訪日外国人にも利便性の高いアプリの開発を後押しするのも狙いだ。
「もっとうれしい」アプリのグランプリには賞金100万円、賞金総額200万円を贈呈。応募期間は9月12日から11月17日まで、応募資格は年齢、性別、職業、国籍は問わず、個人、グループ、法人の誰もが応募可能。詳しくは「東京メトロ10周年スペシャルサイト」に掲載されている。なお、同コンテストはYRPユビキタス・ネットワーキング研究所の協力により実施される。