KDDIと沖縄セルラーは12日、LTE国際ローミングの海外での利用エリアをイギリス、オーストリア、フィリピンに拡大すると発表した。対象エリアは22の国と地域に広がる。
国際ローミングサービス「グローバルパスポート(GLOBAL PASSPORT)」のLTE対象エリアでは、動画の閲覧やSNS、Eメールによる高画質な写真の送信など、大容量のコンテンツをさらに快適に楽しめる。LTEによる高速データ通信が可能なエリアを順次拡大している。
13日からはイギリス、オーストリア、フィリピンでのサービスを新たに開始。NTTドコモやソフトバンクモバイルでも同様のサービスを展開しているが、イギリスとオーストリアにおけるLTE国際ローミングサービスの提供は、国内通信事業者で初をうたう。
一方でKDDIは、日米間を直接結ぶ総延長約9000kmの光海底ケーブルの敷設事業に参画。スマホやタブレットの浸透、LTE網等の高速無線通信の拡充で爆発的に増加している日米間のインターネットトラフィック需要への対応を目指す。
同事業でKDDIは、China Mobile International(中国)、China Telecom Global(中国)、Google(米国)、SingTel(シンガポール)およびGlobal Transit(マレーシア)との計6社で総建設費約3億米ドル(約306億円)を投資。日本~米国間光海底ケーブル「FASTER」の共同建設協定を締結した。同時に日本電気(NEC)との間で「FASTER」のシステム供給契約を発効している。「FASTER」は2016年度第1四半期の運用開始を予定する。