銀行、クレジットカードなどが自動で帳簿に反映。Twitter連携も!
弥生、取引の自動取り込みサービス「YAYOI SMART CONNECT」を発表
会計ソフト「弥生シリーズ」の弥生は、弥生シリーズと外部アプリケーション/サービスを連携させる新サービス「YAYOI SMART CONNECT」を7月31日からスタートすると発表した。銀行やクレジットカードなどの取引データを、弥生のクラウドサービスや製品に自動で取り込むことで、そのまま帳簿が作成されるサービスだ。このサービスをうまく利用すれば、確定申告のための帳簿付けの手間が大幅に軽減される。
YAYOI SMART CONNECTは、弥生08シリーズから搭載している銀行明細連携機能「MoneyLook for 弥生」を進化させたサービスといえる。今回は、第一弾として、「やよいの白色申告 オンライン」で使えるようになる。オンライン家計簿サービスの「Zaim」、金融機関のインターネット取引サービスを一元管理できる「MoneyLook」と連携する。ユーザーはどちらか自分の好きなサービスを選んで、銀行やクレジットカード、電子マネーの取引データを取り込み、会計データに自動変換できるようになった。
データの自動取り込み手段として、さらに2つの方法も用意されている。ユニークなのが、Twitterからの取り込み機能。ユーザーはYAYOI SMART CONNECTのツイッターアカウントをフォローし、そこにメンションを飛ばすと、ツイート内容から費目と金額が自動的に取り込まれる。人に見られたくない場合は、DMで送ってもいい。これにより、外出先からでも交通費や文房具といった細かい経費の入力が簡単に行えるようになる。
Twitter対応に関しては「話題性を考えて始めた機能だが、意外と利用して頂けるのではないか」と弥生の岡本浩一郎社長。
実際の動作としては、各種サービスやTwitterなどの連携先からデータを取り込むと自動的に分類されるので、その仕訳を確認したら取引として登録されるという流れだ。自動仕訳機能は使うごとに学習していく仕組みで、弥生ユーザー全体の利用による集合知として仕訳の精度アップが図られていく。
7月31日のYAYOI SMART CONNECTのサービス開始時点ではやよいの白色申告 オンラインだけで利用できるが、ゆくゆくは他のサービスでも利用できるようになる予定だ。
また、スマホからもやよいの白色申告 オンラインを使えるようになる。YAYOI SMART CONNECTのデータバス機能により、iPhoneアプリ「bizNote for やよいの白色申告 オンライン」からデータを入力できるようになるのだ。シンプルなデザインで、初心者でもスムーズに取引の内容を入力できるのが特徴。iPhone版は7月31日から利用可能で、Andorid版は8月に対応する予定だ。
弥生ではクラウドサービスのやよいの白色申告 オンラインと「やよいの青色申告 オンライン(今秋サービス開始予定)」で来年3月末までに合わせて10万ユーザー獲得を目標とし、少なくともその半分にはYAYOI SMART CONNECTを利用してもらいたいとのこと。今後の予定として、POSやECサイト、決済サービス、電子請求書の売上も取り込めるようにするとしている。