IT専門調査会社のIDCジャパン(IDC Japan)は23日、国内クラウドサービス向けITサービス市場に関する調査結果を発表。2013年の国内クラウドサービス向けITサービス市場規模は、前年比37.8%増の2024億円だった。
同調査では、クラウド関連のITサービスを「クラウドサービス関連ITサービス市場」とし、SI(システムインテグレート)/コンサルティングや運用サービスなどを「クラウドサービス向けITサービス」、Infrastructure as a Service(IaaS)やホスティング型プライベートクラウドなどを「クラウドホスティング」と定義。「クラウドサービス関連ITサービス」は、「クラウドサービス向けITサービス」と「クラウドホスティング」を合算した市場とする。
国内ITサービス市場は堅調に推移しているが、既存システム領域に対する投資は抑制傾向が強く、ITの効率化を促進するクラウドに対するニーズも高まりつつある。一方ではクラウドそのものも発展し、それもまた、クラウドの導入/利用を支援するクラウドサービス向けITサービスの需要につながっている。クラウドホスティング市場も高い成長が見込まれる。
そこで、国内クラウドサービス向けITサービス市場規模の将来予測では、14年は3000億円近くに達し、16年には4000億円規模を超え、18年になると13年比で3.3倍の6636億円に到達。クラウドホスティング市場も含めたクラウドサービス関連ITサービス市場でみると、18年は8000億円規模に及ぶ。