博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所は毎年、テレビやパソコン、スマホなどがどのように利用されているかを調査・分析する「メディア定点調査」を行っている。
そのなかで東京地区の調査結果によると、1日あたりのメディア接触時間は、テレビが156.9分、携帯電話(スマホ含む)が74分、パソコンが69.1分となり、携帯電話(スマホ含む)がパソコンを上回った。
性年齢別にみると、携帯電話(スマホ含む)がパソコンを上回ったのは2013年調査では男女10代と女性10代だけでだったが、14年はそれが男性20・30代と女性30・40代にまで広がり、携帯電話(スマホ含む)の普及拡大が進んでいる状況がうかがえる。
それを物語る1つが、テレビを観ながら携帯電話(スマホ含む)でソーシャルメディアも利用するダブルスクリーンだ。テレビ番組を観ながら、ソーシャルメディアでその番組に関する書き込みをしたり、書き込みを読んだりする経験が「週に1日以上」あるのは全体で1割程度だが、15~19歳の男性は3割超、女性は5割超にのぼる。
スマホの所有率は、昨年の45%から14ポイント増の59.1%と6割近くまでに達するが、男性10~40代は7割超、女性10~30代は7割を超え、男性20代と女性10・20代は8割超にいたっている。このようにスマホ所有が広がったことで、生活者のメディアへの接し方も様変わりしつつある。