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実店舗に拡大する楽天、コンビニ等でポイント利用可能に

2014年04月09日 05時42分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 国内最大級のインターネット通販サイト「楽天市場」を運営する楽天は9日、「楽天スーパーポイント」を実店舗でも貯めて使える共通ポイント事業「Rポイントカード」を今秋から本格化させる。

リアルと実店舗をポイントでつなぐ「Rポイントカード」のイメージ

リアルと実店舗をポイントでつなぐ「Rポイントカード」のイメージ

 「楽天スーパーポイント」は、「楽天市場」をはじめ「楽天トラベル」や「楽天ブックス」など、楽天グループのオンラインサービス利用時に1ポイントを1円相当として貯めたり使えたりするポイントサービス。同ポイントをリアルの実店舗利用時にも貯めて使えるように「Rポイントカード」事業も展開していた。

 現在、「Rポイントカード」の提携先はタマホームの1社だが、今回の発表で提携先として新たに11社、全国約1万3400店舗が加わり、今秋から本格化する。新規提携先はデパートの大丸や松坂屋、コンビニエンスストアのサークルKサンクスやポプラ、ファーストフードのミスタードーナッツ、カフェバーのプロントなど、日常生活に密着した利用度の高いジャンルが含まれている。

 楽天は、ネットショッピングなどを利用するオンラインユーザーがオフラインの実店舗へと来店するように導くプロモーション「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」に積極的だ。3月27日からは「楽天スーパーポイント」と電子マネー「楽天Edy」が相互に交換できる企画をスタート。「楽天スーパーポイント」が貯められるクレジットカード「楽天カード」と「おサイフケータイ」を対象に7月1日までの予定で実施している。

 4月2日には実店舗に入店するだけで、店舗の利用(買い物等)がなくても「楽天スーパーポイント」を貯められるスマホアプリ「楽天チェック」の提供を開始。「楽天スーパーポイント」を軸に、サイトから実店舗へユーザーを導こうとしている。楽天会員数は約9000万人におよぶと言われているだけに、サイトから実店舗へのユーザーの流れは大きなうねりとなりそうだ。

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