PCとスピーカーのみで構成する
シンプルなPCオーディオ
オーディオ環境を構築する際、各機材ごとに電源やUSBケーブル、オーディオケーブルなどのコード類が必然的に増えるため、ケーブルをうまく配置するなどの工夫が必要になる。
PCにスピーカーを直結できれば、配線の少ないオーディオ環境を構築できるため、ケーブルに悩まされることがない。その際に接続としては、アナログ音声出力かUSB出力となるが、やはりデジタル伝送が可能なUSB接続がおススメ。ただし、その場合、スピーカー側にUSB DAC機能が内蔵されている必要がある。
一般的に「USBスピーカー」と呼ばれるジャンルだが、現状多くの製品がハイレゾには非対応だ。ハイレゾ音源も再生させたいなら、クリプトンの製品を選ぶか、次ページで紹介するUSB DAC+スピーカーという構成を検討すべきだろう。
192kHz/24bitの再生ができるUSBスピーカー
クリプトン「KS-3HQM」
ハイレゾ対応としては定番のUSBスピーカーがクリプトンの「KS-3HQM」(直販価格9万1800円)だ。高品質のスピーカーにUSB DACを内蔵し、192kHz/24bitまでの音源を再生可能。DSDには非対応となる。
48kHzまでの対応ながら小型&高音質!
「JBL PEBBLES」
「JBL PEBBLES」は実売5000円前後という価格で入手できるお手頃サイズのスピーカー。再生可能な音源は48kHz/16bitまでだが、ケーブルを本体に巻き付けて収納できるなど、持ち運んで使うのにも便利だ。
バスパワー駆動でも高出力! 「Olasonic TW-S7」
たまご型のユニークな形状が特徴的な「TW-S7」。こちらも再生可能な音源は48kHz/16bitまでだが、バスパワー駆動にもかかわらず10W×2の高出力となっている。実売価格も8500円前後とお手頃だ。
ケーブルさえも邪魔だ!
そんな人にはワイヤレススピーカー
それでもケーブルが気になるという場合は、ワイヤレススピーカーを使うのも手だ。Bluetoothスピーカーはその仕様上、ハイレゾ対応にはならないが、「AAC」や「apt-X」といった高音質伝送に対応している機種なら比較的いい音で聴くことができる。
ただし、近頃はハイレゾに対応したWi-Fiスピーカーも登場。DLNAを用いてハイレゾのFLACをサンプリング周波数の変換なく再生できるといった製品もあり、これから盛り上がりそうなジャンルだ。
DSD再生も可能なハイレゾ対応ワイヤレススピーカー
ソニー「SRS-X9」
Wi-Fi経由でのAirPlayやDLNAにも対応したハイレゾ対応Wi-Fiスピーカー。再生可能な音源は192kHz/24bitで、スピーカーの周波数特性は45Hz~40kHz。DSDのネットワーク再生(PCM変換)にも対応する。ハイレゾ再生とはならないが、Bluetoothにも対応している。実売価格は6万円前後だ。
DAC内蔵のトランスミッターで
ワイヤレス環境を構築! ディナウディオ「Xeo 3」
USB DACを内蔵したトランスミッターを使い、2.4GHz帯のワイヤレス伝送で音を出力できるスピーカー。伝送可能な音源は48kHz/16bitまでとなるが、周波数特性は48Hz~22kHzと広め。実売価格は18万円前後だ。
AirPlay対応で192kHzの音源も再生できる
富士通テンのタイムドメインスピーカー「TD-M1」
音の正確さを追求する富士通テン独自のタイムドメインスピーカー。Wi-Fi/USB接続が可能で、192kHz/24bitまでの音源を再生できる。DSDには非対応。スピーカー部の周波数特性は70Hz~30kHz。実売価格は13万5000円前後。
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