米フェイスブックは現地時間13日、「News Feeds(ニュースフィード)」に15秒間の動画広告を表示させる「Premium Video Ads」を順次、展開していくと発表した。
「Premium Video Ads」は、ニュースフィードに動画が組み込まれ、音声なしで15秒間の動画が再生されるというもの。ユーザーは、興味がなければ下にスクロールすることで動画の表示を消せるが、動画をクリックすると表示が拡大し、音声付きのフルスクリーンで広告動画を再生できる仕組みだ。フェイスブックユーザーは今後数カ月の間で、徐々にこうした動画広告を目にするようになるという。
広告主からの広告出稿スタイルはテレビCMと同様。視聴率等から広告料を算出するように、フェイスブックのプレミアム動画広告ではニールセンのオンライン広告測定「OCR(Nielsen Online Campaign Ratings)」に基づく。
フェイスブックの主な収入源は広告収入だが、特にスマホの普及が世界的に進むなか、モバイルユーザーを獲得し、モバイル広告収入をアップさせることは同社の重要な成長戦略の1つ。1月にはサードバーティー製モバイルアプリへの広告表示に向けたテストを開始するなど、力を入れているが、今回のプレミアム動画広告を本格的にスタートさせることで、モバイル広告戦略に弾みがつける。
一方の広告主にとっても、SNSの拡散性により広告効果を高める手法が注目されているだけに、フェイスブックと動画の組み合わせは広告ツールとして魅力的。15秒間でどのように訴求していくか、今後は広告動画の制作手法にも注目が集まりそうだ。