米Yahoo!がプライバシー保護を目的に、Google に続いて検索サービスのSSL暗号化を実施する。現時点で米国(yahoo.com)が対象。
米国政府によるインターネットデータの盗聴問題などを受け、米Yahoo!は自社サービス及びネットワーク上に流れるデータの第三者による傍受を阻止し、ユーザーのプライバシーを最優先で守るための方針を示していた。今回、その一貫として検索データを暗号化する。
検索の暗号化は Google が先行して既に実施済み。ただし米Yahoo!は、参照元データそのものをクリック先ウェブページに渡さないため、サイト管理者はあるユーザーが yahoo.com から来訪したのかどうかすら判定できない。Web解析データ上は、直接来訪(Direct)と表示される。Google は検索クエリデータは渡さないが google.com から来訪したことは判定できるが、Yahoo!は yahoo.com の情報すらわからない、これが両者の異なる点だ。
米Microsoft もオプションでユーザーにSSL暗号化した検索サービスを提供しており、これで主要検索サービスの全てが検索の暗号化に進むことになる。
- Google:検索暗号化はデフォルト、キーワードは Not Provided、Googleからの来訪者であることは判別できる
- Yahoo!:検索暗号化はデフォルト、キーワードは判別不可、Yahoo!からの来訪者であることも判別不可
- Bing:検索暗号化はオプション、キーワードは判別不可、Bingからの来訪者であることも判別不可