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資金だけでなくノウハウの提供も

DELL、3億ドルのベンチャーファンドでスタートアップ企業支援

2013年12月13日 15時34分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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DELL公式サイト

 米デルは12月12日、戦略的投資部門「デル・ベンチャーズ」が、3億ドル(約311億円)のStrategic Innovation Venture Fund(戦略的イノベーションベンチャーファンド)によりスタートアップ企業への資金供給を拡大すると発表した。これは同社の年次顧客イベント「Dell World 2013」で発表されたもの。このファンドにより、ストレージ、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、次世代データセンター、セキュリティ、モビリティなどの新たなテクノロジー分野における成長初期段階の企業に投資することが可能となるとしている。

 Strategic Innovation Venture Fundは同社第2位の投資ファンドであり、昨年末に発表された6000万ドルのDell Fluid Data Storage Fundを基礎としている。仮想化やクラウドコンピューティング、ビッグデータなどによる世界的なビジネス環境の変化スピードと、それに伴う課題が増加するのに合わせ、新たな分野のITイノベーションに向けたベンチャー投資を拡大しているという。

 デル・ベンチャーズの投資モデルは、ベンチャーキャピタルやその他の戦略的投資家と共に共同投資を行い、取締役会の相談役として活動し、同社の資源の全てを利用可能とするもの。これらの資源には、技術およびビジネスの助言のほか、ブランドスケールへのアクセス、OEMソリューション、チャネルおよびgo-to-market(市場参入支援)も含まれる。

 また、スタートアップ企業への資金提供に加え「Dell Center for Entrepreneurs」を通じ、あらゆるステージの企業家に対して必要なノウハウ(テクノロジー、融資、ネットワーク、知識等)を提供するという。

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