スマートウォッチや「Google Glass」など、いわゆるウェアラブル・コンピュータに関する情報を耳にする機会が多くなってきた。実際にユーザーがウェアラブル端末に期待する機能とはなんなのだろうか。東京工芸大学が「ウェアラブル・コンピュータに関する調査」を行なった。
ユーザーはどんなメリットを感じれば、スマートフォンなどポータブル端末からウェアラブル端末に乗り換えるだろうか。同調査によると、全体の75%以上が「スマートフォンをポケットやカバンから取り出す行為を煩わしく感じる」と回答。また、「画面を見ながら歩いていて危ない思いをした」人も約5割存在する。端末を手に持たないハンズフリー、もしくは画面を注視せず情報を受けられるアイズフリーで使えるウェアラブル端末の潜在的なニーズは高いといえるだろう。
「ウェアラブル端末で実現してほしい機能」としては、「命の危険が迫ったら救急に通報」(39.1%)といった緊急時の機能や、「健康状態を自動記録」(37.6%)などの健康や生活を管理する機能を回答する声が多かった。普段から身につけておけるウェアラブル端末は、ユーザーを自動で管理したり、自律的に情報を提供してくれる機能が期待されていることがわかる。
形状についての所有意向については、「腕時計・ブレスレット型」が59.8%と最も支持を集めた。次いで「メガネ・ゴーグル型」が27.4%、「指輪型」が24.2%、「衣服型」が10.8%、「キャップ(帽子)型」が8.8%となっており、ユーザーが欲しいのは腕時計型であることがわかる。常に身につけておくことができ、自分を見守っていてくれる。かつ、腕時計型のデバイス。現状のユーザーのニーズをまとめるとこうなることがわかった。