フェイスブック利用時に、ユーザーが自分の連絡先リストやアドレス帳をアップロードすると自動でフレンドリコメンデーション(友人の推奨)が生成される。同機能を使えば友人とのつながりを広げることができるが、米フェイスブックはこのたび、同機能にバグが発生したと発表した。
同機能でフレンドリコメンデーションを生成する際、システムの裏側では自動的に、アップロードした連絡先リストやアドレス帳を他のフェイスブックユーザーの連絡先情報と照合する作業を行う。照合で一致すると友人を推奨するが、その作業に関するシステムにバグが発生。他のフェイスブックユーザーがDownload Your Information(DYI)ツールを使ってアカウントのアーカイブをダウンロードした際、自身のものはもちろん自身とつながりのある別のユーザーの連絡先情報も提供(共有)されてしまったという。
誤って提供(共有)された連絡先情報は電話番号やEメールアドレス。米フェイスブックでは、このバグを発見するとDIYツールの利用を停止し、システムを修復させたうえで翌日には再開したが、誤って提供された可能性があるアカウント数は約600にのぼる。
なお、今回のバグは同社の「White Hat Program」を通じて報告されており、報告を行ったセキュリティ研究者に対しては、感謝とともに報奨金を支払ったことも明らかにしている。