チケットやクーポンなどを電子データとしてペーパーレス化するサービスは近年増えているが、11日にヤフー・ジャパンでもそうした電子クーポンやチケットを売買できるサービス「PassMarket」(パスマーケット)が始まった。イベントの参加者側だけでなく主催者側もスマホを利用するのが特徴で、双方に各種メリットが用意されている。
PassMarketは、イベントのチケットや整理券、クーポンなどを電子化して販売できるほか、イベント告知ページの作成や、参加者管理などを行えるプラットフォーム。数人から数万人規模のチケット売買(無料イベント含む)に対応している。
イベント参加者は、ヤフー・ジャパン IDに登録していれば、スマホやタブレットなどのモバイルから直接チケットを購入して利用することができる。イベント会場などでその電子チケットを提示することで、紙のチケットを持たなくても参加できるという手軽さがやはり魅力だろう。また、チケットは、QRコードやiOS6で利用できる「Passbook」にも対応しているため、利用時間前のアラートや会場付近に来た際のアラートなどを任意に設定することが可能。PDFファイルにも対応しており、印刷して利用することもできる。チケット購入にあたっての手数料は無料で、購入チケットの決済はクレジットカードやYahoo!ウォレットで行える。
主催者側は、チケット1枚あたり約5%の手数料以外の費用(初期契約費用、イベント登録費用)などが掛からず、また無料チケットの場合は約5%の手数料も不要。また、iOS/アンドロイドに対応した参加者受付専用のアプリ(無料)が提供されるため、専用端末を用意することなく、リアルタイムでの販売状況の確認から参加者受付までをスマホやタブレットで行うことができる。こうした低い導入コストで利用できるのは魅力だろう。そのほか、フェイスブック、ツイッター、カカオトークなどを通じて販促できるSNS連携機能や、ユーザー単位での購入枚数制限機能や受付管理機能など、チケットの再販を防ぐ機能を備えている。