5月17日、レノボ・ジャパンはThinkPadユーザー向けのイベント“第二回 ThinkPad 大和魂ミーティング”を開催した。ThinkPad最新モデルとその搭載テクノロジーについて、同社の担当者が一般ユーザーと交流するイベント。
会場には、タッチ&トライコーナーが用意されたほか、テクノロジーのデモンストレーションも。イベントの締めくくりとして参加ユーザーがThinkPadに対する想いをプレゼンテーションする時間も用意。ファンにとっては至福のイベントとなった。
ThinkPad史上、最薄モデルはこうして誕生
まず登壇したのは、同社のノートブック開発研究所で製品開発統括担当を務める田保光男氏。
「いままでのThinkPadの中で、1番薄いモデル」という言葉で「ThinkPad X1」のプレゼンテーションを開始した。
「スタイリッシュな外観デザインを取り入れるなど、これまでとは一線を画したモデルを目指しました。そのために製品名も、従来の形式とは異なり“X1”という名称にしています」と話したのち、「ThinkPad史上最薄」「Intelの標準電圧CPU搭載搭載を実現」「長寿命かつ高速充電も実現」という同製品の特徴を紹介した。
また、プレゼンテーションの最後には、堅牢性のアピールとして、床に置いた製品のうえに田保氏が乗ったあと、再度、同製品を動作させてみせた。
その後、同社の第三TVT開発 主任SWエンジニアの今井拓水氏と、同社の第一TVT開発 主任SWエンジニアの塚本泰史氏が「ThinkVantage Technology」に関するプレゼンテーションを展開した。
PCを使いやすくしたり、ユーザーの生産性を高めるための新しい機能を提供するソフトウェア群がThinkVantage。
その中からThinkPad X1など最新機種に搭載されている「Power Managerで電力コントロール」「ネット会議ツール」「Enhanced Experience の強化」を紹介した。これらの機能は、会場でデモンストレーションが実施され、来場者が体験できるようになっていた。
ここで、プレゼンテーションが一時中断。レノボ・ジャパンの新ブランドキャンペーンに関するプロモーションビデオが流れる。「DO」をキーワードとしたキャンペーンで、同社のセグメント・マーケティングでディレクターを務める加藤英太郎氏が登壇し、そのコンセプトや展開予定などを示した。
「なにかを実行しようとする気持ちを持っている人、それを支えるマシーン、またそれを実現しようとして社会貢献をしている会社。そのシナジーを最大化させることを目標にしています」
具体的には「ブランドを宣言」「製品を通して証明」「ユーザーを通して証明」という手法で進めていくとした。中でも「ユーザーを通して証明」を強調したいとし、「ThinkPadユーザーを中心に、コミュニティーを広げていきたい」と語った。 同キャンペーンでは、同社初となるブランドアンバサダー(親善大使)を起用することも表明。
「まだ正式な契約にはいたっていないが、“DO”に相応しく、社会的影響力を持ち、かつテクノロジーを通して世の中に対してなにかを発信していく方を起用する予定」とした。
最後にThinkPadの製品担当である製品マーケティング ビジネスマネージャーの土居憲太郎氏が登壇し、ThinkPadシリーズの新製品について案内された。各シリーズのブラッシュアップされたポイントや別売オプションなどを紹介した。
ユーザーのThinkPad愛が炸裂
質疑応答が終了し、同社からのプレゼンテーションがすべて終了すると、そのまま参加ユーザーのプレゼンテーションおよび意見交換がはじまる。「私の考える最高級のThinkPad」をテーマとしたプレゼンテーションで、2名のユーザーが登壇。ThinkPadに対するこだわりを発表した。
初めに登壇した真柳氏は「高速CPU」「最高速SSD」「長時間バッテリー」などのい項目を挙げ、「ビジネスの補助としての最高機能」「所有する喜び」を兼ね備えたマシンとまとめた。発表後の意見交換で「最近、修理に出されていますか?」という質問に対して「自分で修理をしています。会社のPCなのですけど、勝手にメモリーやHDDを増設して、ファンを変更して。クロックアップは、さすがに怒られそうなのであきらめました。自分で直す、それがThinkPadです」と語り会場を沸かせていた。
一方、次に登壇した森原氏は「キーボードタッチの強さが3種類から選べる」「レーザー刻印による名入れサービス」「組立者と検査実施者の顔写真入り検査書」などユニークなアイディアを提案し、参加者やレノボ社員をうならせるも「インターフェースの充実」としてプリンターポートの復活なども挙げ、マニアックな一面も覗かせていた。
参加ユーザーのプレゼンテーションのあとは、タッチ&トライの時間が設けられており、参加したユーザーは、各コーナーで新製品を確認したり、ThinkVantage Technologyのデモンストレーション眺めたり、じっくりとチェック。各コーナーにいる説明員へ熱心に質問していた。タッチ&トライの後は、参加者全員で記念撮影をしてイベントが終了。「大和魂ミーティング」が示す通り、約2時間以上にわたる熱いユーザーイベントだった。