ソニーから、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」の新機種が発表された。発売日は一部の機種(後述の3Dモデル)を除いて2月25日の予定。まず注目したいのが、液晶プロジェクター内蔵の「HDR-PJ40V」「HDR-PJ20」だ。
ディスプレー背面にプロジェクターを内蔵
どちらも3型の内蔵ディスプレーの背面に液晶プロジェクターを搭載し、撮影した映像を壁面などに投影して複数の人たちと一緒に見ることができる。
プロジェクターの明るさが10ルーメンで、コントラスト比は1500:1、表示解像度は640×360ドットというスペック。3mの距離で最大60インチサイズで投影できる。
PJ40V(予想実売価格10万円前後)は有効710万画素(静止画撮影時)撮影が可能なCMOSセンサーを搭載。内蔵メモリーは64GBで、最長26時間の映像を記録できる。
撮像素子を効率的に利用することで画質の劣化を抑えたデジタルズームができる、新開発の「エクステンデッドズーム」を採用。光学12倍レンズと組み合わせることで、最大17倍のズームが行なえる。
また、レンズの横にLEDライトを配置し、ビデオライト/静止画撮影用フラッシュとして使用可能。加えて5.1chサラウンドマイクを内蔵し、音声のサラウンド収録が可能となっているが、風切り音を低減するノイズ補正処理を新たに搭載。風の強いシーンなどでの音声が聞き取りやすくなる。
ディスプレーはタッチパネル式で、画面上の被写体にタッチすることで追従フォーカスを行なう機能を新たに搭載。さらにディスプレーの下には、同社のデジタルアンプ「S-MASTER」に対応したステレオスピーカーを内蔵し、本体だけで迫力のある音声を再生できる。
このほか60pと24pの記録に対応。ただし60pは独自フォーマットでの記録となるため、DVDやBDなどのディスク作成は行なえないという。
PJ20(予想実売価格8万円前後)は、有効330万画素の静止画撮影が可能なCMOSセンサーを搭載。光学30倍のズームレンズを内蔵し、エクステンデッドズームとの組み合わせで42倍のズームが行なえる。内蔵メモリーは32GBで、最大13時間の映像を記録できる。
PJ40Vと同様に5.1chサラウンドマイクとS-MASTER対応ステレオスピーカーを内蔵するが、LEDライトは搭載しない。また60p撮影には対応するが、24pの撮影は非対応となる。