低音から高音までバランスよく鳴る
カナル型の「ATH-CKM99」
カナル型の新製品として登場したのが「ATH-CKM99」だ。価格は2万1000円となる。
ATH-CKM99は新開発の専用14mm径ドライバを採用する。チタニウム切削のハウジングとステンレスのケース、そしてケースダンパーによるフローティング構造で、クリアな中高域を実現しているとのこと。
さらに広域特性を改善するという“アコースティックレジスター”を搭載するなど、高音質化のための工夫が多数盛り込まれている。なお、従来モデルである「ATH-CKM90」はバランスド・アーマチュアユニットだったが、今回のCKM99はダイナミック型となっている。
ケーブルはY型の60cm。デジタルオーディオプレーヤーが小型化し、胸ポケットなどに収めて利用する機会が多いことなどから、このケーブルの長さになっているのだろう。さらに60cmの延長ケーブルも付属する。
カナル型では装着するイヤーピースの大きさによって大きさが変わるため、耳穴の大きさと合うものに換装する必要がある。ATH-CKM99には、(小さい順に)XS、S、M、Lの4サイズのイヤーピースが添付されている。Sでも大きいと感じるユーザーにとって、XSサイズが用意されているのはポイントだろう。
サウンドは確かに中高音域がクリアで、特に高音がキレよく鳴るのが印象的だ。女性ボーカルの高い音域の声、あるいはトランペットのソロなどを気持ちよく響かせてくれる。低音に締まりがあり、アタックの強い音の反応もいい。さらに個々の楽器がしっかり定位し、臨場感のあるサウンドを作り出している。
なお、ATH-CKM99の下位モデルという位置付けの「ATH-CKM77」(定価1万2600円)も同時にリリースされている。こちらの音も少し聴いてみたのだが、音の傾向としてはATH-CKM99と同様で、まずバランスのよさを実感できる。
中高音域のまとまりがあり、さまざまな楽器を曲のダイナミクスに合わせて鳴らしてくれる。低音もそのバランスの中で、芯のある音で存在を主張している。上位モデルのATH-CKM99と比べると高音のクリアさや低音の厚みなどで確かに違いはあるが、価格を考えるとお買い得感があるモデルだ。
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