BDレコーダーのサブ機としてもオススメ
全般を通して印象的だったのは、各々の操作におけるレスポンスがよく、軽快に操作していけるということ。電源を入れてから画面に表示されるまでは、さすがに15秒強の時間がかかるが、その後の操作でストレスを感じることはない。
DTV-H500Rは前述したとおりシングルチューナー機のため録画中の裏番組の視聴や2番組同時録画はできない。またタイムシフト再生やキーワード録画といった機能が用意されていないのも、使い方によってはマイナスポイントになる。
ただ、多機能ではないという部分を割り切れれば、2万円で地デジチューナーと500GBのHDDが搭載されたHDDレコーダーを手に入れられる。現状のBDレコーダーが高いと感じているユーザーには、魅力的な選択肢となるのではないだろうか。
現在のBDレコーダー、あるいはDVDレコーダーのサブ機としての使い方も考えられるだろう。特にCS/BSデジタルまで録画していると、2番組同時録画では足りないといったことがある。そこでこの製品を追加し、CS/BSデジタルはメインのレコーダーを使い、必要に応じて地デジはDTV-H500Rで録画するといったように使い分けるというわけだ。
アナログテレビで地デジを視聴するためのチューナーとして利用することも可能。来年7月のアナログ停波を前に、単機能チューナーの低価格化が急速に進んでいるが、地デジ対応テレビに買い換えた途端に不要になってしまう。しかしDTV-H500Rであれば、その後もHDDレコーダーとして使うことができる。確かに1万円程度の価格差はあるが、その後のことまで考えるとDTV-H500Rも十分に選択肢に入るのではないだろうか。
ちなみに、バッファローではDTV-H500Rと同時に「DTV-X900」もリリースしている。こちらは3波対応チューナーを1基搭載しており、BS/CSデジタルの視聴も可能。ただHDDは非搭載で、録画するには別途USB接続のHDDが必要だ。
特徴としてはネットワーク機能の搭載が挙げられる。DTCP-IP対応のDLNAサーバとして動作するため、同じくDTCP-IP対応のDLNAクライアントを使って録画した番組をネットワーク経由で再生できる。またDLNAクライアントとしても動作しているため、PCなどに保存した動画を再生するといったことも可能である。
価格は約3万円で、DTV-H500Rと比べると1万円高く、また録画するにはUSB接続のHDDが別途必要となるため4万円前後の投資が必要となってしまう。
とはいえBDレコーダーと比較すれば破格である。3波対応チューナーやDTCP-IP対応のDLNAサーバとして動作するといった部分に魅力を感じるのであれば、検討したい1台だ。
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