. 1.0
作者:ustwo
価格:230円
まず、この「.」というタイトルをどう読むかが分からない。普通に考えれば「ドット」なのだろうが……正解なんだろうか。また、App Storeでもタイトルで検索することが(事実上)不可能なので、開発元の名称で検索してみてほしい。
さて、このタイトル。「.」1本だけでもびっくりなのだが、「..」「...」というシリーズ三部作になっているということにも驚かされる。すべてのタイトルに共通していることは、キャラクターは白いボールであり、時間に追われている。そのデッドエンドから逃れるために本体を傾けて、ボールを操作するということだ。
言ってしまえばたったそれだけなのに、十分にゲームとして、遊びとして成立しているうえに、シリーズを通した美学のようなものすら感じさせる。ちなみに、どれを起動しても思わずハマってしまい、ついついプレイし続けてしまうという適度な(適度? かなぁ)中毒性もある。
「これでいいんだ」。そう言えるこんなタイトルが登場してくるところが、ゲームプラットフォームとしてのiPhoneの魅力だろう。
(C)ustwo 2009
※この文章は電撃ゲームス 5月21日発売号に掲載されたものです。
筆者紹介──倉西誠一
石川県金沢市出身の元・電撃PlayStation編集長。著書は「モンスターハンター」シリーズのプレイログである「狩られ道」「狩られ道豪黒毛」(いずれもアスキー・メディアワークス)だが、最近はすっかりiPhoneゲーマー。Twitterアカウントはkararemichi。
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