低価格ながら実用的な性能を持ち、モバイル用途に十分な軽さも備えたCULVノートは、ネットブックと通常のノートパソコンの隙間製品的な立場から、モバイルノートの新しいスタンダードとして広がりつつある。
しかし、ネットブックがそうであるように、低価格を重視したCULVノートはパーツ構成が画一的にならざるを得ず、違いと言えばデザインと価格くらい、といった印象がある。デルの「Inspiron 13z」は、価格や基本スペックはCULVノートに位置する製品だが、光学ドライブを搭載して搭載パーツの選択肢も幅広いなど、ユーザーのニーズにあった構成を選べるモバイルノートである。
薄型ボディーに光学ドライブも内蔵
それでも以外に軽い
13型級ディスプレーを搭載するCULVノートと言えば、おおむね重さは1.6~1.8kg程度ある製品が多い。Inspiron 13zも重さは同程度の約1.79kg。ボディーの厚さは最薄部で17.2mm、最厚部でも26.4mmと、CULVノートの中でも薄い方だ。フットプリントが大きく厚みは薄いためか、手に持った感覚では数字よりも軽く感じる。
CULVノートでは、光学ドライブを内蔵しない1スピンドルタイプが一般的だが、Inspiron 13zは右側面に薄型のDVDスーパーマルチドライブを内蔵している点が大きな特徴となっている。光学ドライブ搭載部分の厚みは20mm未満しかなく、この薄さに収めた点は評価できる。
液晶ディスプレーの天板部分はカラーバリエーションが用意され、「オブシディアン・ブラック」と「チェリー・レッド」の2色がラインナップされている。写真のとおり、つやつやで派手めの天板となっている。