そのほかキラリと光る新製品を一挙紹介
前ページのExpress Card/34に関連する話で、もう1つ見逃せない製品がある。米Sonnet Technology社が新たにリリースするeSATAカード『Tempo SATA Host Adapter for ExpressCard/34』だ。
外付けHDD用のeSATA端子を2つ持ち、それぞれが3Gb/秒の転送に対応するという。ただし、eSATA端子は独立仕様とのこと。Sonnet Technologyの製品は日本でも販売されているため、モバイル環境でも高速なデータ転送が必要な人は今後の動向に注目だ。
米Sonnet Technology社のeSATAカード『Tempo SATA Host Adapter for ExpressCard/34』 |
本格的なGPSソリューションも展示されていた。米国製の主要GPSに対応し、ルート案内やウェイポイント(位置情報)の記録、地図表示といった操作が可能な英RouteBuddy社の『RouteBuddy』だ。まだ最初のバージョンをリリースしたばかりで、公式ウェブサイトのフォーラムにて機能についての要望を集めているところだという。
米国製の主要GPSに対応したソフト『RouteBuddy』。興味のある人は同社のウェブサイトを訪れて、フィードバックしてみよう |
eX-cinderが開発した、人の顔が他の人の顔に変形していくモーフィングアニメーションの作成ソフト『Morph Age 3』も注目を集めていた。元々はシェアウェアとして提供されていたが、今回、大幅に機能アップし、パッケージソフトとして再デビューを果たしたらしい。
モーフィングソフトの『Morph Age 3』 |
サードパーティーにとって嬉しい結果に
今年のApple Expoは、最初はアップルが消極的な参加にがっかりするユーザーも多かったが、くしくもイベントにあわせて新製品が発表され、その一部が展示されたことで、結果的に会場には大勢の来場者が集まった。
また、アップルブースが従来の半分の面積だったため、その分、サードパーティーのブースをゆっくり見学する来場者も多かったようだ。出展者にとっても価値のあったイベントとなっただろう。
ある欧州の出展者によれば、Apple Expoは米国の“MACWORLD EXPO”に比べて出展料が安いという。最小サイズのブースでも幅2メートル(MACWORLDでは1メートル)と余裕があるため、宣伝効果もそれなりに大きいそうだ。
来場者の目で見ても、Apple Expoは、MACWORLD EXPOやMac雑誌で見かけない“掘り出し物”が多く、楽しみがいがある。もし来年以降、9月にパリを訪問する予定があれば、ぜひ一度は会場に足を運んでみよう。