ビート制作ツールが加わりパフォーマンスも大幅に向上
【SPEC】 開発元●独エイブルトン社 販売元●(株)ハイ・リゾリューション 価格●6万4800円、Abletonインストゥルメントをひとつのパッケージにまとめた音楽制作パッケージ「Ableton Suite」は9万9800円 http://www.h-resolution.com/ 対応システム●OS X 10.3.9以上 対応機種●PowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac |
【COMMENT】
使い手によってここまでtかいかたが変わるソフトも珍しいが、今回のパフォーマンスアップは秀逸。独特の仕様に慣れたユーザーはさらにハマるだろう。
「Live」は独エイブルトン社製のデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)ソフト。これだけで録音、編集、ミキシングといった一連の音楽制作作業を行える。ループ素材を組み合わせたり、ギターやボーカルなどの生楽器を録音してまとめるのもお手のものだ。登場当初はこのループシーケンサーとしての特色を全面に出していたが、アップデートを重ねて本格的なDAWソフトとしての実力を備えた。
Liveの魅力はライブパフォーマンスでの使用を前提にしたインターフェースとその補助機能だ。音を再生しながらテンポを変化させたり、構成をその場で変更できる。もちろんこれは生演奏のときだけでなく通常の制作にも使え、アイデアがわいたときにすぐ作業が進められる。
バージョン7の主な改良点は、オーディオ/MIDIエンジンの強化によるサウンドクオリティーの向上や、3つのコンプレッションモードを追加したコンプレッサー、ユーザーの声に応えて追加された拍子変更機能など。そして「Drum Rack」という新しいビート制作ツールの搭載が目玉だ。
元々動作が軽快なLiveだが、バージョン7では、さまざまな動作や複数のオーディオトラックの再生などで、さらに動作速度が向上している。プロ・アマを問わず歓迎されるアップデートだ。
(次ページに続く)